『知識を操る超読書術』
(メンタリストDaiGo/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 「本を読むのが遅い」「読書がアウトプットに結び付かない、内容をすぐ忘れてししまう」といった悩みを持つ方は多い。そうした読者にとって、本書の著者 メンタリストDaiGo氏が一日 10~20冊の本を読むというエピソードには驚かされるはずだ。しかもその読書法はいわゆる「速読」ではなく、元々読書スピードも人並みだったという。

 速読の代わりに著者が提唱するのが、①本を読む準備をする、②本の読み方を知る、③本から得た知識をアウトプットする、というサイクルであり、「スキミング」「メンタルマップ」「予測読み」などのテクニックだ。本書では「速読」「多読」「選書」にまつわる「嘘」を暴きつつ、知識を最大化し、確実にアウトプットにつなげる読書術を解説。

 これらは著者が試行錯誤しながら学んだ科学的に根拠のある読書法のエッセンスであり、誰にでも実践できるものだ。著者は日本唯一のメンタリストとして数百もの TV番組に出演、現在は企業のアドバイザーや作家、大学教授などとして多方面で活躍。読書に苦手意識がある方はもちろん、読書を成果につなげたい方はぜひご一読いただきたい。

著者:メンタリストDaiGo
 慶應義塾大学理工学部物理情報工学科卒業。人の心をつくることに興味を持ち、人工知能記憶材料系マテリアルサイエンスを研究。英国発祥のメンタリズムを日本のメディアに初めて紹介し、日本唯一のメンタリストとして数百のTV番組に出演。その後、活動をビジネスおよびアカデミックな方向へと転換し、企業のビジネスアドバイザーやプロダクト開発、作家、大学教授として活動中。日々インプットした膨大な情報・スキルを独自の勉強法で体得し、驚異的な成果をあげ続けている。
 著書は累計330万部。『自分を操る超集中力』『人を操る禁断の文章術』(ともにかんき出版)、『週40時間の自由をつくる超時間術』(実務教育出版)ほかヒット作多数。
第1章 読書にまつわる3つのフェイク
第2章 読書の質を高める3つの準備
第3章 理解力と記憶力を高める5つの読み方
第4章 知識を自在に操る3つのアウトプット

要約ダイジェスト

読書にまつわる3つのフェイク

 読書の習慣がない初心者も、本を読むのが苦手という人も、そこそこの読書量はあるのにあまり役立っている実感がない人も、共通して陥りがちな誤解が3つある。それは、「速読」「多読」「選書」に関する間違った思い込みだ。

 「速読」については「読書を好きになるには、本を速く読む力が必要。速く読めるようになれば読書量が増え、人生に役立つ読書ができるようになる」。「多読」については「本好きの人は、たくさんのジャンルの本を同時並行でたくさん読んでいる。多読するから興味が広がり、読書の習慣が途切れない」。「選書」については「いい本を選んで読むことが最も効率が良くて、身につく読書法である」。実はこうした思い込みが、結果的に「本を役立てるための読み方」を妨げているのだ。

フェイク1 速読の嘘

世界最先端の研究でも、速読は否定

 「たくさんの本を読むには、速く読む必要がある」と考えるのは自然なことだ。気になることを検証するのが大好きな私も、世の中に出回っている速読法をほとんど試したが、結論から言うと、それらの手法はあまり効果が得られなかった。

 実際、2016年にカリフォルニア大学の研究チームは過去 145の研究データから調査して、「読むスピードを上げると、読んだ気になるだけで内容の理解度はむしろ下がる」「読書のスピードと時間を決める要素の中で、目の動きや周辺視野が占めるのは10%以下しかない」という結論を出している。

 つまり、テキストを写真のように眺める手法にはほぼ効果が認められず、速く読むことに特化した読書法では、本の内容のほとんどが頭に残らないというわけだ。要するにテクニックとしての速読は単なる飛ばし読みに過ぎず、

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