『トップアスリートが実践 人生が変わる最高の呼吸法』
(パトリック・マキューン/著)

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  • 著者プロフィール
  • 目次
 一般的に、深呼吸をして酸素を目いっぱい取り込むことは良いことだと信じられている。しかし、実は酸素の摂りすぎは健康に害を与えることをご存じだろうか。本書によれば、多くの現代人は、慢性的な「呼吸過多」に陥っており、酸素を摂りすぎているという。そしてそれが、数多くの疾患や障害につながっている。

 心身の健康をつくり、維持するためには、食事や睡眠に加え、呼吸に意識を向けることが必須である。本書では、そのためのカギとなる「鼻呼吸」を解説。科学的なエビデンスをもとに、運動パフォーマンスや集中力アップ、ダイエット、睡眠不足や喘息の改善などにまで効果が及ぶという具体的なエクササイズの方法が詳細に説明されている。

 著者はある呼吸法と出会ったことで長年の喘息の症状が改善した経験を持ち、アスリートなど 5,000人以上に独自の呼吸プログラムを指導してきた人物。普段の生活に取り入れることも容易で、多くの場合2~3日で効果を実感できるというものだ。スポーツ愛好家はもちろん、疲労や慢性ストレスに悩む方などにもぜひご一読いただきたい。

著者:パトリック・マキューン(Patrick Mckeown)
 ダブリン大学トリニティ・カレッジ卒。ビューテイコ呼吸法の生みの親であるコンスタンチン・ビューテイコ医師に学ぶ。子供のころから喘息に苦しみ、山のような薬と吸引器に頼ってきたが、26歳のときにビューテイコ呼吸法と出会い、長年苦しめられた喘息の症状から解放される。この人生が変わる経験に触発され、自分と同じように呼吸の問題を抱える人たちを救うことを生涯の仕事に選ぶ。
 ロシアでの修業を経て、13年以上にわたって5000人以上のクライアントに呼吸法を指導し、数百人の医療専門家とともに働いてきた経験から、酸素アドバンテージ・プログラムを開発する。同プログラムは、呼吸を止めるトレーニングに関する著者自身による広範な研究が下敷きになっていて、現在も世界各地でこの酸素アドバンテージ・プログラムを教えている。本書で紹介している多くのエクササイズは、著者がアスリートのために特別につくったプログラムであり、運動パフォーマンスを劇的に向上させる効果がある。

訳者:桜田 直美(Sakurada Naomi)
 翻訳家。早稲田大学第一文学部卒。訳書に『より少ない生き方』『STRONGER「超一流のメンタル」を手に入れる』(かんき出版)、『こうして、思考は現実になる』『「感謝」で思考は現実になる』(サンマーク出版)、『「潜在意識」を変えれば、すべてうまくいく』(SBクリエイティブ)、『10% HAPPIER』(大和書房)など。

推薦の言葉 ジョゼフ・マーコーラ医師
Prologue 呼吸を減らすとすべてが変わる
PART1 呼吸の秘密
 Chapter1 誰もが誤解している酸素のパラドックス
 Chapter2 体内酸素レベルを自分で測定する
 Chapter3 鼻は呼吸のためにあり、口は食事のためにある
 Chapter4 軽い呼吸こそ、身につけるべき正しい呼吸法
 Chapter5 人間本来の呼吸のしかたを取り戻す
PART2 フィットネスの秘密
 Chapter6 自然で合法的にパフォーマンスを上げる方法
 Chapter7 低地にいながら高地トレーニングをする
 Chapter8 鼻呼吸で集中力を高め意図的にゾーンに入る
PART3 健康の秘密
 Chapter9 呼吸法を変えるだけで簡単にダイエットできる
 Chapter10 呼吸量を減らすことで疲れない体をつくる
 Chapter11 呼吸量を減らすことで心臓を強化する
 Chapter12 呼吸量を減らすことで喘息を治す
 Chapter13 鼻呼吸に変えると顔が正常に発達する
実践編 酸素アドバンテージ・プログラム
Epilogue 体を動かすことは命を救う

要約ダイジェスト

呼吸を減らすとすべてが変わる

 本来なら誰もが生まれながらに習得しているはずの「正しい呼吸法」が、現代の生活ではとても難しくなっている。そして、正しく呼吸ができないことが、「倦怠感」「肥満」「睡眠障害」「呼吸器疾患」「心臓病」などの原因になっている。

 私たち現代人は、ストレスの多い生活のせいで、呼吸量がだんだんと増えてきている。体に取り込む酸素が増えるのはいいことだと思うかもしれないが、意外にも、健康を妨げるいちばん大きな要因は、「慢性的な呼吸過多」という状態だ。食べすぎが健康を害するのと同じように、呼吸のしすぎは体に悪い影響を与えるのだ。

 体内に取り込む空気の量は、肉体に大きな変化を起こす可能性を秘めている。正しい呼吸法を身につければ、今よりもずっと健康になり、より快適に日々の生活が送れるようになるだろう。プロのアスリートなら、パフォーマンスが今までになく向上することが期待できる。真剣に運動に取り組んでいる一般の人も、今まで眠っていた能力を開花させられるだろう。

 マラソンランナーを対象にプレゼンテーションを行ったとき、私は「安静時に大きく息をすると、血中の酸素は増えると思う人は手をあげてください」と質問をした。ランナーの 95%が手をあげたが、彼らは間違っている。実際は、安静時にたくさんの空気を肺に入れても、血中の酸素は増えない。むしろ、

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