『[ライフスタイル探検隊]「語り合うマーケティング」が未来を拓く』
(上野和夫、望月祐佳/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 企業活動におけるマーケティングの重要性は論をまたないが、実際の業務においては、アンケートやデータ分析で終わってしまうことも少なくない。しかし本当の意味で顧客や自社を知ろうと思えば、やはり実際の顧客との対話に優るものはない。ただし手間や費用から、その実践に二の足を踏んでしまう企業も多いのではないだろうか。

 そこで本書では、特にF1層(20~34歳女性)に着目し、マーケティング集団「ライフスタイル探検隊」を活用した「語り合うマーケティング」の取り組みを解説。さまざまな事例をもとに、未来のエース顧客である F1層のリアルな消費動向や、大きな可能性を秘めた若者のコミュニティ活動、マーケット創造型企業への変革手法までを紹介している。

 著者は西武百貨店でのグループ内外の人材育成事業などを経て株式会社ドリームインスティテュートを設立、企業のリーダー育成や経営改革、マーケティング講座として「ライフスタイル探検隊セッション」などを手掛ける上野和夫氏と、ライフスタイル探検隊リーダーを務める望月祐佳氏。マーケティングや新規事業のヒントを探している方はぜひご一読いただきたい。

著者:上野 和夫(Ueno Kazuo)
 株式会社ドリームインスティテュート代表取締役社長。1974年に一橋大学卒業後、株式会社西武百貨店に入社。広範囲にわたる人事分野を経験後、新人事制度導入プロジェクトリーダー、人材開発部長を歴任し、2001年に同社100%出資の人材育成子会社キャリアオン代表取締役社長に就任し、グループ内外にわたる人材育成事業を展開する。その後、2008年に株式会社ドリームインスティテュートを設立し、代表取締役社長に就任。
 同社設立と同時に、カフェ&ラーニングスタジオ(本郷三丁目)にて、マーケット創造型の挑戦的風土を創りたいと願う企業の変革リーダー育成と経営改革を同時に進めるマインドストレッチセッションを開講。さらに2013年より、同セッションのマーケティング講座としてライフスタイル探検隊セッションをスタートする。2019年に開講した異業種交流型未来創造セッションでは、ライフスタイル探検隊と複数企業の受講生が同時に交流する新スタイルのセッションもスタートさせる。

著者:望月 祐佳(Motizuki Yuka)
 ライフスタイル探検隊リーダー。10代で体調を崩し、食の大切さや食の可能性に関心を持ち、跡見学園女子大学在学中の2010年に、食のコミュニティである Mealink(ミーリンク)を学生団体として発足させる。2012年に同大学卒業後、専門学校へ入学し、翌年には精神保健福祉士の資格を取得。2016年には Mealinkを一般社団法人化し、代表理事に就任。さまざまな企業や機関と連携し、食育をはじめとするプログラムを展開している。2019年現在、Mealinkを運営しながら専門学校で栄養学を勉強中。また、ウイメンズ日本酒会代表として名酒センターなどで、日本酒の魅力を発信中である。
 2013年よりドリームインスティテュート「ライフスタイル探検隊」プロジェクトのリーダーとして、さまざまな企業とセッションを実施している。農水省後援「大地の力コンペ」奨励賞、住友生命「ヤングジャパンアクション」奨励賞などを受賞している。通称もちゆか。

語り合うプロローグ
ライフスタイル探検隊
第1章 ライフスタイル探検隊とは
第2章 なぜ F1層に支持されないのか
第3章 共感でつながる若者のコミュニティ活動
第4章 「語り合うマーケティング」から戦略の実現へ
スペシャル対談 石塚邦雄×望月祐佳 ユニバーサル社会の実現に向けて

要約ダイジェスト

顧客と企業が語り合う「ライフスタイル探検隊セッション」

 「ライフスタイル探検隊」は、さまざまなネットワークの若者がつながって、F1層とM1層のマーケティングを行う集団である。その探検隊メンバーがお客様の代表として、企業の皆様とさまざまなテーマについて熱く語り合うのが、独自のマーケティングセッション「ライフスタイル探検隊セッション」だ。

 多くの企業にとって、F1層を研究することは大きな意味がある。現在シニア層や富裕層で稼いでいる企業でも、ある年代になったら、突然その企業やサービスに注目することはありえないので、かなり早い段階から、将来の顧客予備軍に「知ってもらい、好きになってもらうプログラム」を仕掛けておくことが必要だからだ。

 ライフスタイル探検隊がセッションに臨むには、かなりの準備が必要だ。まずは、コアメンバーがハブとなって、「ボイス&ボイス」というアンケートを SNSで発信し、リアルな声を収集する。サンプル数の多さだけを求めるのではなく、知人から知人へと拡散していく「顔が見える」「心の声が聞こえる」アンケートだ。

 一連のプロセスの中で、特に重要なのが「フォーカスミーティング」で、探検隊コアメンバーがボイス&ボイスのデータを読み込みながら、「なぜ好きか、なぜ嫌いか」「嫌いと答えた人は何を求めているのか」など、

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