『教養としてのアート 投資としてのアート』
(徳光健治/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 近年、若手経営者が高額なアート作品を落札したことが話題となったように、日本ではアートといえば、高額で、一部の富裕層が買うものというイメージを持っている方が多いのではないだろうか。しかし現在、特に海外では一般層にも手軽に買えるアート・マーケットが広がっており、その流れは日本にも及んできているという。

 アートに対して「文化的な価値」は大いに感じていても、「資産的な価値」を認識している日本人はまだ少ないが、現代アートは投資対効果が高い資産なのだ。そこで本書では、日本人がこれからアートに投資するうえで必要な選び方や買い方を伝授し、同時に教養としても役立つアートの知識を解説する。

 著者は現代アートのオンライン販売を手掛け、一般層の購入促進や若手アーティストのための環境づくりなどにも力を入れる株式会社タグボート代表の徳光健治氏。アートの購入は自分の資産形成になり、最終的には社会貢献にもつながるという。アートに対する見識を広めたい方、投資としてチャレンジしてみたい方はぜひご一読いただきたい。

著者:徳光 健治(Tokumitsu Kenji)
 株式会社タグボート 代表取締役。山口大学卒業後、双日、アーサー・アンダーセン、サイバードなど経て、アジア最大級の現代アートのオンライン販売「tagboat」を運営。日本の現代アート市場拡大のため、一般の方にも気軽に買える機会をつくるべく奮闘中。 とくに若手アーティストがプロとして活躍できる環境づくりに力を入れている。
Ⅰ章 アート・マーケットの現在地
Ⅱ章 海外アート・マーケットの今
Ⅲ章 投資としてのアート、その実態
Ⅳ章 重要なのは「発明品」と「インパクト」
Ⅴ章 買ってはいけないアート
Ⅵ章 作品だけでなくアーティストを見る
Ⅶ章 成功するアーティストとは
Ⅷ章 アートの新しい評価軸
Ⅸ章 投資としてのアート購入の鉄則
Ⅹ章 アート作品の正しい買い方
XI章 楽しみながらアートを買おう
XII章 コレクションをスタートしてみよう
XIII章 ネットでアートを買うということ

要約ダイジェスト

日本のアート・マーケットの夜明けに知っておきたいこと

 「日本人は世界一のアート好き」過去に海外のアート専門誌がこう報じたことがあるくらい、日本人は頻繁に美術館へ行き、アート鑑賞を楽しんでいる。メジャーな美術展では入場制限がかかることもあり、まるで人気アトラクションのようにアート鑑賞が大好きな国民だ。

 しかしアートが「文化的な価値」だけでなく、金融資産や不動産と同じように「資産的な価値」をもつということは、一般的にはまだ広く認知されていない。美術の教科書に載っているような巨匠たちについては価値が認められているが、現代アートについてはほとんど知られていない。

 一方、海外では現代アートのもつ資産的意味合いが広く伝わっており、若い世代でも積極的にアートを購入している。評価の定まっている作品以外にも、今後の成長が期待できる作家の作品を購入し、評価が上がるまで長期的に所有することも一般的だ。

 印象派の作品を観ると、具体的に人や風景が描かれているため、どんなにデフォルメされて描かれても、なんであるかは理解できる。しかし、「作品をコンセプトで表現する」ことが重要な現代のアートは、謎解きのパズルのようなものも多く、

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