- 本書の概要
- 著者プロフィール
本書では「外向型」と「内向型」が生得的な気質の違いであり、その特性を明らかにすることで、内向型の方が無理にポジティブにならずとも、行動を変える工夫(コツ)を多数紹介する。具体的には「人間関係」「モチベーション」「心とカラダのメンテナンス」「悩みとの向き合い方」などのテーマで心理学をベースにした知見を解説している。
著者は人生の攻略法を説くブログが好評を博す心理学ブロガーで、「生きづらさや心が疲れた人の救いになる」ことをテーマに等身大のメッセージを発信する人物。内向型の自覚がある方はもちろん、コミュニケーションやモチベーション、実践的な心理学に興味関心がある方もぜひご一読いただきたい。
心理学ブロガー。内向的な性格を克服したいと思い、心理学や心の分析・改善に興味を持ち独自に学び始める。そこで得た知識や経験を活かして、ブログやSNSで「生きづらさや心が疲れた人の救いになる」ことをテーマに等身大のメッセージを発信中。
第2章 ほどよい距離感で「人間関係」を攻略する方法
第3章 「モチベーション」の育て方
第4章 ひとりでできる「傷ついた心」の回復魔法
第5章 「心とカラダ」のメンテナンス
第6章 引っ込み思案でも「勇者」になる極意
巻末付録 「悩みのダンジョン」から脱出する7ステップ
要約ダイジェスト
自分の性格と向き合う
あなたは悪くない
「会議で発言するのが苦手」「職場で電話をとるのが怖い」「商談のときはいつも手に汗をかく」など、日頃からカラダや心に消極的な反応が出てしまうせいで、社会生活を送るうえで「チャンスを逃している」「損をすることが多い」と思っている人は少なくない。このような反応が出やすい人は「引っ込み思案な性質」を持っていると考えられる。
「引っ込み思案な性質」によって、自分の中で「こうしたい」という思いがあっても、行動に移せなくなる。だが、裏を返せば、「引っ込み思案な性質」を形成する「感情」を認識すれば、この隔たりは小さくなる。その結果、「行動の質」を変えることもできるのだ。「感情」を認識して「行動の質」を変えることは、「人生を攻略する工夫(コツ)」だ。
では「引っ込み思案な性質」を形成する「感情」とは何か?それは、「自分を守りたい」という思いである。引っ込み思案な人は、ひと一倍敏感なアンテナを持っていて、自分のとった行動によって自分が傷つくことを心の中で恐れているのだ。
まずはこのことを認識し、同時に、「引っ込み思案は悪くない」ということも知ってほしい。「自分を守りたい」という性質は、生きていくうえで必要な性質の一つでもある。バカにされたとしても気にする必要はないし、