『Why Digital Matters?―“なぜ”デジタルなのか』
(村田聡一郎/監修)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 近年、AIやIoT(モノのインターネット化)の発展により、デジタル・シフトやデジタル・トランスフォーメーション(DX)という概念が提唱され、企業活動のさらなるIT化が進められている。その背景には、近年メーカーを中心に起こっているデジタルを活用したイノベーション(第四次産業革命)がある。

 本書では、世界の最新事例から、デジタルの本質とその活用法に迫る。本書で解説されるデジタル・イノベーションの「十字フレームワーク」、デジタルの5大特長(差分コストゼロ、無制限、時差ゼロ、記録・分析・予測、パーソナライズ)などは、自社業務のデジタル化や新規事業、競合戦略について新たな視点を与えてくれるはずだ。

 デジタル対応は、同分野で世界に遅れをとっている日本企業にとっての伸びしろであるとともに、今後の企業の盛衰の分かれ目ともなる課題だ。実務担当者はもちろん経営層にこそぜひご一読いただきたい。監修は企業向け業務アプリケーションサービス大手の SAPジャパンIoT/IR4ディレクターの村田 聡一郎氏。

編者:プレジデント社 企画編集部「経営企画研究会」
監修:村田 聡一郎(SAPジャパン)
序章 日本型経営の「勝利の方程式」がなぜ通用しなくなったのか
1章 コマツ LANDLOG
2章 第4次産業革命の本質は「デジタル・イノベーション」
3章 「デジタル」と「フィジカル」の本質的な違い
4章 日本の現実は「2.5」
5章 デジタル・プラットフォーマーの時代
6章 デザイン思考で顧客の「真の欲求」を見極める
7章 ケーススタディ:大企業病を克服したSAP
8章 企業システム構築の新常識

要約ダイジェスト

第4次産業革命の本質は「デジタル・イノベーション」

 「デジタル・イノベーション」とは、「自社の技術や事業」に「デジタルと総称される技術やデジタルを生かすアイデア」を掛け合わせて、新たな価値を創出するものを指す。

 たとえば、日本を代表する製造業であり、同時にデジタル・イノベーションの先駆者としても知られる小松製作所(以下コマツ)は、2017年、土木建設工事関連のさまざまなデータを集積・加工するデジタル・プラットフォーム「LANDLOG」(ランドログ)を開設した。

 工事現場の地表面の3次元マップ、建機の稼働状況などのデータを計測・蓄積し、土木建設関連事業者に提供することで、建設工事全体の生産性を向上させるのが狙いだ。LANDLOGは、コマツの取引先以外の事業者も利用できるという「オープン型のプラットフォーム」なのが大きな特徴で、土木建設業界のみならず、経済界全体からも注目を集めている。

 コマツが1999年に発表した「KOMTRAX」(コムトラックス)は、建機の情報管理システムで、モノをネットでつないで効率的に運用するいわゆる「IoT」の先駆けになった。2015年には、工事の生産性を高めるサービス「スマートコンストラクション」をリリース。さらに、建設工事全体の生産性を向上させるべく、

続きを読むには会員登録が必要です。

© 2018 ZENBOOKS,Inc. All Rights Reserved.
要約記事は出版社または著作者から適法に許諾を取得し、作成・掲載しています。本記事の知的所有権は株式会社ゼンブックスに帰属し、本記事を無断で複製、配布、譲渡することは固く禁じます

特集