『「伝える力」と「地頭力」がいっきに高まる 東大作文』
(西岡 壱誠/著)

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 「東大」「作文」と聞くと、大学受験の小論文テクニックのように聞こえるが、本書で解説される「東大作文」は、メールやSNS、ビジネスの企画書や議事録、プレゼンなどでも使える文章術だ。その原型は、著者が全科目「記述式」の東大合格のために磨き上げた、読み手のことを考えながら作文する技術である。

 具体的には、①あとがき作り②目次作り③一人ディベート④質問トラップ作り⑤枝葉切り、という5ステップから成り、これらのステップを踏むことで、要約力や論理的・客観的思考力まで鍛えられるという。これらは武道の「型」のように誰でも訓練で身につけられる技術であり、特に長い文章を書くことが苦手という方はぜひご一読いただきたい。

 著者は偏差値35から一念発起し、自ら考案した読書術と作文術、暗記術によって東大に合格した現役東大生。東大受験をテーマにした漫画『ドラゴン桜2』に情報を提供する東大生団体「東龍門」リーダーを務め、姉妹書の『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』も18万部突破のベストセラーになっている。

著者:西岡 壱誠(Nishioka Issei)
 東京大学3年生。1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「暗記術」「読書術」、そして「作文術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。東京大学で45年続く書評誌「ひろば」の編集長を務める。講談社『モーニング』で連載中の「ドラゴン桜2」に情報を提供する東大生団体「東龍門」リーダー。18万部のベストセラーとなった『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』(東洋経済新報社)など著書多数。
はじめに 偏差値35だった僕を救ってくれた「東大作文」
PART1 「伝える力」と「地頭力」がいっきに身につく「東大作文」
 STEP1 あとがき作りで「言いたいこと」がまっすぐ伝わる
 STEP2 目次作りで「見違えるほど読みやすい文章」になる
 STEP3 1人ディベートで「説得力のある文章」が書ける
 STEP4 質問トラップ作りで「読者を引き込む文章」が書ける
 STEP5 枝葉切りで「スマートな文章」が書ける
PART2 5つのシチュエーションに対応!「東大作文」実践編
 CASE0 作文が厄介なのは「失敗した感覚」がないこと
 CASE1【メール・チャット】必要なことを「短く端的に」伝える技術
 CASE2【議事録・報告書・レポート】「わかりやすい説明」の技術
 CASE3【企画書・提案書】「説得力を高める」技術
 CASE4【SNS・ブログ・メモ】「共感される」技術
 CASE5【応用編:謝罪文】すべての力が求められる

要約ダイジェスト

「伝える力」と「地頭力」がいっきに身につく「東大作文」

 相手に伝わらない作文というのは、相手のことを考えない「一方向的」な文章だ。逆に相手に意図が伝わる作文とは、「双方向的」、すなわち自分の考えをしっかり表明しつつも、相手のことまで推し量りながら書く。

 東大の入試問題は、全科目が「記述式」で、東大生はみなこの能力が高い。しかも双方向的に文章を書く訓練を積むことで、批判的思考力や客観的思考力といった「地頭力」の基礎が養われるのだ。そんな双方向的な「東大作文」のメソッドは、以下の5ステップから成る。

STEP1:「あとがき作り」で言いたいことがまっすぐ伝わる

「主張作り」で言いたいことを一言にまとめる

 作文で最初にやるべきこと、それは、「あとがき作り」だ。評論でも「結論」を、レポートでも「まとめ」を書くし、スピーチやプレゼンでも、「要するに」を最後に話す。逆に、最後に何のまとめもなく終わってしまったら、聞き手や読者は「何が言いたかったの?」と混乱してしまう。また、「書き手側の理由」としても、実は、最後に言いたいこと(主張)を持ってくるほうが、圧倒的に文章が書きやすいのだ。

 「主張作り」の具体的な手順は、(1)「4つの主張の型」(後述)から自分の主張の性質を選び、付箋に書く(2)その型に沿って、付箋に「自分が書きたいこと」を3つ以上書く(3)その中から、「これを伝えたい」という1つを選ぶ(残った付箋も後で作文の材料として利用する)、というものだ。

 「4つの主張の型」とは、①感情型(自分が感じたことを伝えたい)②共有型(相手に何かを知ってほしい・理解してほしい)③要望型(相手にお願いしたい)④警鐘型(多くの人が当たり前に思っていることに一石を投じたり、意識を変えてもらいたい)である。

 たとえば、本についての作文を書く場合、

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