『「アンコンシャス・バイアス」マネジメント―最高のリーダーは自分を信じない』
(守屋智敬/著)

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  • 目次
 近年の企業における働き方改革やダイバーシティ推進の文脈のなかで、「アンコンシャス・バイアス」という概念が注目を集めている。これは誰もが持っている「無意識の偏見」のことで、たとえば「彼女は小さい子どもがいるので泊まりの出張は無理」「プライベートを優先する社員は昇格に興味がない」といった決めつけや思い込みとして現れる。

 アンコンシャス・バイアスは、画一的な物の見方であると言え、組織の多様性を阻むばかりか、メンバーの成長機会やモチベーションを奪い、組織の業績は低迷させる原因となる。そこで本書では、特にリーダーが、自身では気づきにくいアンコンシャス・バイアスに気づき、対処していくノウハウと考え方を、多くの事例とともに解説する。

 著者は数多くの管理職や経営層、リーダー育成に携わってきたコンサルタントで、一般社団法人アンコンシャスバイアス研究所代表理事。これまで5万人以上にアンコンシャス・バイアス研修を実施。アンコンシャス・バイアスに対処する第一歩は、まずその存在を知り、意識することだという。リーダー・マネジメント層はぜひご一読いただきたい。

著者:守屋 智敬(Moriya Tomotaka)
 (一社)アンコンシャスバイアス研究所 代表理事。(株)モリヤコンサルティング 代表取締役。1970年大阪府生まれ。神戸大学大学院修士課程修了後、都市計画事務所を経て、1999年人材系コンサルティング会社の立ち上げ期に参画。ビジョン策定や組織開発プログラムを通した数多くのリーダーシップ研修を提供。
 2015年株式会社モリヤコンサルティングを設立。管理職や経営層を中心に2万人以上のリーダー育成に携わる。2018年ひとりひとりがイキイキする社会を目指し、一般社団法人アンコンシャスバイアス研究所を設立、代表理事に就任。アンコンシャス・バイアス研修の受講者はこれまでに5万人を超える。著書に『シンプルだけれど重要なリーダーの仕事』(かんき出版)、『導く力』(KADOKAWA)、『あなたのチームがうまくいかないのは「無意識」の思いこみのせいです』(大和書房)がある。
Chapter0 職場にあふれている「アンコンシャス・バイアス」の正体
Chapter1 自分の「無意識のバイアス」に気づく
Chapter2 バイアスがあらわれやすい言動をやめる
Chapter3 意識の置きどころを変える
Chapter4 互いのバイアスに振り回わされないチームになる
巻末付録 リーダーが意識しておきたい代表的な15のアンコンシャス・バイアス

要約ダイジェスト

なぜ人は無意識の思い込みをしてしまうのか?

「メンバーにとって、良かれと思ってやったことなのに、裏目に出た」「そんなつもりはなかったのにメンバーを傷つけてしまった…」、こんな経験はないだろうか。その理由は、実はシンプルで、あなたとメンバーとの「解釈」に、ズレが生まれてしまったからだ。

 解釈のズレが生まれる原因は、それぞれが「無意識のうちに偏ったものの見方をしてしまっている」ことによるもので、これを「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見、思い込み)」と呼ぶ。

 血液型で性格を想像する、「これまでのやり方」や「前例」に固執する、「普通は〇〇だ」「たいてい〇〇だ」という言葉を使う、小さな子どもがいる女性社員には出張を伴う案件はアサインしづらいと思う、プライベートを優先する社員は昇格に興味がないと思う…、実はこれらすべてが、「アンコンシャス・バイアス」に影響を受けてのことだ。

 アンコンシャス・バイアスの正体は「自己防衛心」だ。脳がストレスを回避するために、無意識のうちに自分にとって都合のよい解釈をすることによって起きる。自分は正しい、自分は悪くない、自分のことをよく見せたい、といった自己防衛心は、

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