『ささいなことに動揺してしまう 敏感すぎる人の「仕事の不安」がなくなる本』(みさき じゅり/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 HSP(Highly Sensitive Person)とは、アメリカの心理学者、エレイン・アーロン博士が提唱した、「敏感すぎる人」という概念である。自身の感覚や他人の感情に敏感で疲れやすいといった特徴がある一方、洞察力や危機管理能力に優れる一面も持っており、研究によれば、国籍や性別を問わず人口の 15~20%が HSPに該当するという。

 本書では、HSPのセルフチェック、HSPの4つの特徴(情報処理の深さ、神経の高ぶりやすさ、強い感情反応、感度のするどさ)、「環境」「適性」「人間関係」「ペース」といった HSPの生きづらさや働き方を改善するためのポイントなどを具体的に解説。HSPは病気や障碍ではなく、先天的な気質であるため、特徴を知り、現実と折り合いをつけていくことが重要なのだ。

 著者は自身も HSPで、大手電機メーカーの法人営業、外国人人材育成、大学生就活支援などを経て、現在は HSP専門のカウンセラー・キャリアコンサルタントとして活躍する人物。本書の特徴が当てはまる方や、周りと違うことに不安を覚えるといった方はぜひご一読いただきたい。生き方、働き方をより良く変えるヒントが見つかるはずだ。

著者:みさき じゅり(Misaki Juri)
 美崎珠莉。ご相談者のモヤモヤを言葉にしつつ、じっと寄りそう HSP専門のカウンセラー&キャリアコンサルタント(厚生労働省認定国家資格)。自身もナイーブな感受性と好奇心の旺盛さをあわせ持つ「刺激追求型」の HSP。青山学院大学国際政治経済学部卒。東芝、ノキア・ジャパンでの法人営業、外国人エンジニアの人材育成、大学生就活支援を経験後、2017年より活動開始。HSP研究の第一人者・E・アーロン博士の「専門家認定プログラム」修了(日本人初)。クライアントは日本国内にとどまらず、ヨーロッパ、アジアなどからも訪れる。2018年9月末、アーロン博士の講演を含む HSP Gathering Retreatsに唯一の日本人として参加するなど、国内外におけるHSPの最新動向を追い続けている
HSPセルフテスト
刺激追求型HSPセルフテスト
第1章 敏感すぎる人・HSPとは
第2章 「敏感すぎる」は気質
第3章 HSPとネガティブさ
第4章 HSPを本質的に理解し、生きやすくなるポイント
第5章 生きやすくなるための5つの心構え
第6章 HSPと仕事への展望
第7章 HSPと仕事を考える4つのポイント
第8章 HSPが働くために必要なこと
第9章 誌上 HSPキャリアカウンセリング

要約ダイジェスト

5人に1人いる「敏感すぎる人」たち

 HSPは「Highly Sesitive Person」という英語の頭文字をとった言葉で、「非常に繊細な人」とか「すごく感受性の高い人」という意味である。簡単にいうと、感覚から得た情報を処理する神経が敏感で、ちょっとしたことに敏感に反応したり、疲れやすい人のことだ。

 HSPという言葉は、アメリカの臨床深層心理学の博士号を持っているエレイン・アーロン博士の著書『ささいなことにもすぐ「動揺」してしまうあなたへ。』(講談社刊)が、ベストセラーになったことで、現在では世界中に知られるようになった。

 現在も HSPの研究は進められていて、たくさんのことがわかっている。たとえば、国籍や性別に関係なく、だいたい5人に1人、人口の 15~20%は HSPであり、非常に敏感な気質を持つのは人間だけでなく、動物や植物でも人間と同じ割合、つまり約20%が敏感であるという。また、調査では HSPの約 30%は外向型であることがわかったり、脳科学的に「HSPの人の脳の働き」と「HSPでない人の脳の働き」の違いが確認されている。

 人間だけでなく、ほかの生物にもこの「非常な敏感さ」があることから、敏感なタイプがいるからこそ、生物は生き延びてきたとする考えもある。HSPは、単に敏感なだけでなく、

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