『負けてたまるか!リーダーのための仕事論』
(丹羽 宇一郎/著)

 

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次(主要)

伊藤忠商事の元代表取締役社長として同社を復活させた著者が、”あるべきリーダーの姿”を自身の経験をベースに様々なアプローチから伝えるリーダー論。著者は現代では年少時代の「自己中」のまま大人になってしまった若者が増えており、経営の要諦は「こうした不可解な人間をどう動かすか」であるかと説く。そして、リーダーはそのためにも「人間とは何か」「教育とは何か」について謙虚に学び続ける必要がある。

また、著者はリーダーのもっとも大切な努めの一つが「教育」である、と強調する。これは仕事に限らず、広く深い教養を求め自ら学び続けるとともに、部下にも「心」の教育をしていけるようなリーダー像を指している。現在、実際に組織長として部下を持たれている方、また今後リーダーになろうとする方々にとって、著者の一貫した姿勢と力強いメッセージを収めた本書は、多くの気づきを得られる貴重な一冊となっている。


著者:丹羽宇一郎(ニワウイチロウ)
1939年、愛知県生まれ。62年名古屋大学法学部を卒業、伊藤忠商事入社。一貫して食料畑を歩む。
ニューヨーク駐在、業務部長などを経て、98年に代表取締役社長に就任。99年に約4000億円の不良資産を一括処理しながら翌2000年度決算で同社史上の最高益(当時)を計上し、世間を瞠目させた。
04年会長。10年6月初の民間出身、中華人民共和国駐箚特命全権大使に就任。12年12月退官。『人は仕事で磨かれる』『新・ニッポン開国論』『若者のための仕事論』等、著書多数。
出版社:朝日新聞出版 (2013/11/13)

まえがき
第一章 リーダーになったら、まず心すべきこと
第二章 部下を育てながら、結果を出す
第三章 リーダーに求められる「伝える力」
第四章 リーダーは決断力をどう養うか
第五章 リーダーは学び続けよ
第六章 今、日本に求められるリーダーシップ
あとがき 人生の究極の目的とは何か

要約ダイジェスト

リーダーになったらまず心すべきこと

中堅社員の仲間入りをしようという状況においては、自分の常識や、あるいは自分の知っている世界がすべてだと思ってはいけない。

作家の城山三郎氏との対談で「君はアリになれるか、トンボになれるか、人間になれるか」という言葉を教わった。これは社会人として進むべき段階を示している。「アリ」とは、少しずつ目の前の仕事を覚え、それをひたすらにこなしていく時期。「トンボ」とは、さまざまな可能性を探り、あらゆる視点で仕事を検証していくという時期。

それを経て、課長や部長クラスになると、そこからは「人間」の時期になる。いよいよ「人間」になると、自分の仕事だけしていればいい、というわけにはいかなくなる。この時期に差し掛かろうとしている人に「自分の常識を疑え」と言うのは、この段階にならなければ見えてこないことがあるからだ。

リーダーとなり自分のことだけやっていればいいわけではない状況では、既に塗られたキャンバスだけでは対応できないことが多々出てくる。このような状況では、

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