『最高のリーダーは2分で決める』
(前田鎌利/著)

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  • 目次
 管理職やチームリーダー、プロジェクトリーダーなどの人をまとめる立場になると、意思決定を任されることも増える。そこで意思決定のスピードが遅いと、必然的に多くの課題に対応できなくなり、マネジメントにも手が回らなくなる。こうした意思決定のスピードアップは、今後さらに加速するであろう事業環境の変化に対応するためにも必要だ。

 「チームの生産性はリーダーの意思決定の数に比例する」という持論を持つ著者は、10年以上のリーダー経験の中で意思決定のスピードアップを徹底的に進め、1つの案件の意思決定に費やす時間が2分以内になったという。本書では、その意思決定メソッドを4つのルールとして公開、会議や報連相、部下育成などの実践的なノウハウも明らかにする。

 著者はソフトバンクでプロジェクトを次々と成功させ、子会社の社外取締役などを歴任。独立後は様々な企業の現場でコンサルタントとして活躍するほか、ソフトバンクグループの人材育成機関「ソフトバンクユニバーシティ」講師も務める人物。ノウハウやテクニックだけでなく、リーダーとしての「あり方」も身につけられる貴重な一冊だ。

著者:前田 鎌利(Maeda Kamari)
 1973年福井県生まれ。東京学芸大学卒業。ソフトバンクモバイル株式会社(現ソフトバンク株式会社)などで 17年にわたり移動体通信事業に従事。2010年に孫正義社長(現会長)の後継者育成機関であるソフトバンクアカデミア第1期生に選考され第1位を獲得。ソフトバンク在籍時には孫社長に直接プレゼンして事業提案を承認されたほか、孫社長のプレゼン資料づくりにも携わった。 その卓越したプレゼン力を部下に伝授するとともに、チーム内の会議も改革。超高速 PDCAを回しながら、チームの生産性を倍加させて、次々とプロジェクトを成功させた。マネジャーとしての実績を評価され、ソフトバンク子会社の社外取締役をはじめ数多くのプロジェクトを任された。
 2013年12月にソフトバンクを退社、独立。年間200社を超える企業においてプレゼンテーション、会議術、リーダーシップなどの研修やコンサルタントを実施。著書に『社内プレゼンの資料作成術』『社外プレゼンの資料作成術』『最高品質の会議術』(ダイヤモンド社)がある。
はじめに チームの成果はリーダーの「決める力」が9割
1章 新しい時代のリーダー「決める力」4つのルール
2章 リーダーは3分で決めろ!
3章 部下の「報連相」が変わると、決断のスピードも上がる
4章 チームの問題は「5つのスキル」で解決する
あとがき 取りに行く生き方

要約ダイジェスト

新しい時代のリーダー「決める力」4つのルール

 「会社の方針がコロコロ変わりすぎて、現場の判断も行動も追いつかない!」いま、多くの現場のリーダー(プレイングマネジャー)がこんな悩みを抱えている。状況を打開するために、リーダーは何から手をつけるべきか。それは、意思決定のスピードアップだ。

 リーダーの意思決定が速いと、チーム全体の動きが自然と速くなって、部下のアウトプットの数が格段に増える。それに比例するように、チームの生産性も劇的に向上していく。その結果、チームの他の様々な問題が、まるでドミノ倒しのように一気に解決へ向かう。

 このサイクルの効果は、私が身をもって体験し、ソフトバンク時代に成果を出しているチームの多くでも同じだった。この意思決定のメソッドは次の4つのルールに基づいて行うものだ。

ルール1:70%の精度で意思決定をする
 意思決定に対する「スタンス」のルールで、意思決定をするときは、100%を求めずに、70%の精度で行う。ソフトバンクの孫正義会長が考案した「孫の二乗の兵法」では、50%の勝率で勝負するのは愚かだが、90%まで待つと手遅れになる、と示されている。

 一か八かのギャンブル的な選択をしてはいけないが、だからといって確実性を求めすぎるとビジネスでは機を逃す。最低限のリスクヘッジをしたうえでやってみて、うまくいかなければすぐに改善する。このようなサイクルを回し続けることが、

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