『EQ 2.0―「心の知能指数」を高める 66のテクニック』
(トラヴィス・ブラッドベリーほか著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 ビジネスや社会的な成功の主要因が IQ(知能指数)ではなく EQあるいは EI(Emotional Intelligence Quotient:心の知能指数)にあるという研究を受け、EQが注目されるようになって久しい。EQは自己や他者の感情を認識して管理する能力を指すが、その重要性は理解できていても、実践することは簡単ではない。

 本書では EQの概念にとどまらず、核となるスキルを「自己認識」「自己管理」「社会的認識」「人間関係管理」の4つに分類。それらを高めるテクニックを解説し、実際にビジネスや私生活に活用するための一冊だ。その実践性が評価され英語版 200万部突破のベストセラーとなり、16ヵ国語に翻訳されている。

 著者の2名はともに EQテストと研修における世界最大規模の研修会社の共同創業者で、本書では、無料のオンラインテストで自分の EQを客観的に診断した後、EQ向上のためのプランを個別に立てられることが大きな特徴だ。自分自身や組織をモチベートしたい方、コミュニケーション力を向上させたい方などはぜひご一読いただきたい。

著者:トラヴィス・ブラッドベリー(Travis Bradberry)
 タレント・スマートの共同創業者。著作家。臨床心理学と組織心理学の両方で博士号を取得。臨床心理学の学士号はカリフォルニア大学サンディエゴ校にて取得。リンクトインのインフルエンサーとしても有名で、フォーブスやハフィントン・ポストといった有名誌にも頻繁に寄稿している。また、EQの世界的権威であり、インテル、コカ・コーラ、マイクロソフト、フォーチュン・ブランズ、ボストン・サイエンティフィック、フォーチュン・グロウス・サミットなどの企業や公的機関でも定期的に講演を行っている。

著者:ジーン・クリーブス(Jean Greaves)
 タレント・スマートの共同創業者で最高経営責任者(CEO)。著作家。組織心理学の修士号および博士号をカリフォルニア大学にて取得。心理学の学士号はスタンフォード大学にて取得。上院の秘密会弁士、査定専門家であり、企業管理職(経営幹部レベル)の指導コーチ。産業・政府・教育機関及び非営利団体全般にわたり、リーダシップ育成や人材管理における必須要素としてのエモーショナル・インテリジェンスの提案を行っている。

 トラヴィス・ブラッドベリーとジーン・クリーブスが共同創業者である「タレント・ス マート」は、フォーチュン500社の75%以上をクライアントにするグローバルなコンサルティング会社であり、EQテストと研修において世界最大規模の研修会社。彼らの著作は26カ国語に翻訳され、150を超える国で出版されている。2人は、ニューズウィーク、ビジネスウィーク、フォーチュン、フォーブス、ファスト・カンパニー、USAトゥデイ、ウォールストリート・ジャーナル、ワシントン・ポスト、ハーバード・ビジネス・レヴューなどの有名誌に寄稿したり、掲載されたりしている。タレント・スマートのウェブサイト: TalentSmart.com

訳者:関 美和 (せき・みわ)
 翻訳家。杏林大学外国語学部准教授。慶応義塾大学文学部・法学部卒業。電通、スミス・バーニー勤務の後、ハーバード・ビジネス・スクールで MBA取得。モルガン・スタンレー投資銀行を経てクレイ・フィンレイ投資顧問東京支店長を務める。また、アジア女子大学(バングラデシュ)支援財団の理事も務めている。翻訳書に『アイデアの99%』(英治出版)、『スタンフォードの脳外科医が教わった人生の扉を開く最強のマジック』(プレジデント社)、『Airbnb Story』『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』(日経BP社)、『シェア』『MAKERS』『ゼロ・トゥ・ワン』(NHK出版)など多数。

まえがき パトリック・レンシオーニ
第1章 EQへの旅
第2章 EQとはそもそも何か
第3章 EQの四つのスキルを理解する
第4章 EQを高めるための行動計画
第5章 自己認識力を高めるためのテクニック
第6章 自己管理力を高めるためのテクニック
第7章 社会的認識力を高めるためのテクニック
第8章 人間関係管理力を高めるためのテクニック
エピローグ EQ分野における最近の発見 23
訳者あとがき
参考文献

要約ダイジェスト

EQとはそもそも何か

 EQ(心の知能指数:Emotional Intelligence Quotient)とは自分自身と他者の心の動きに気づき、それを理解する力だ。また、その気づきを使って自分の行動や人間関係を上手にマネジメントする力でもある。わたしたちの脳はまず感情に反応するようにできている。このことはどうすることもできないが、感情のあとの思考をコントロールすることはできるのだ。

 認知的な知性、つまり IQは変わらないが、EQは後天的に身につけられるスキルだ。EQのスキルを伸ばすには、まずは EQの4つのスキルを知り、それぞれを実践したらどうなるかを理解しなければならない。

 EQのスキルは、大きくは個人的なスキルと社会的なスキルの2つのカテゴリーに分けられる。個人的スキルは、自分の心の動きを認識し続け、行動や傾向をコントロールする力で、「自己認識スキル」と「自己管理スキル」がある。社会的スキルは、他者の気持ちや行動や動機を理解して人間関係を改善させる力で、「社会的認識スキル」と「人間関係管理スキル」がある。

EQの4つのスキルを理解する

自己認識スキル

 自己認識力とはその瞬間の自分の心の動きを正しく把握し、さまざまな状況での自分の傾向を理解する力である。特定の出来事や問題や人に対して自分がよく取ってしまう対応を知る力もこの中に含まれる。

 自己認識力の高い人たちは、自分が何が得意か、何が自分を動かし何が自分を満足させるか、どんな人や状況が自分をやる気にさせるかを知っている。自己認識力は EQの土台になるスキルで、自己認識力があれば他の EQスキルも簡単に使えるようになる。

自己管理スキル

 自己管理スキルとは、状況や人に対する感情的な反応をコントロールする力だ。例えば、

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