『ほめられたいときほど、誰かをほめよう』
(鳥越恒一/著)

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  • 著者プロフィール
  • 目次
 近年「働き方改革」のしわ寄せか、マネジャー層、特にプレイングマネジャーが疲弊している現場が増えているという。当たり前だがマネジャーも人間であり、心が疲れたり、どうすべきかわからず途方に暮れてしまうこともある。本書はこれまで5万人以上の悩める店長を救ってきた著者が、そうした時のヒントを 50の言葉にまとめたものだ。

 主に飲食や小売業の店長向けに書かれた本ではあるが、「まわりには味方しかいない」「柔らかいのが一番強い。固いと壊れる」「褒められたいときほど、誰かを褒めよう」「成長しないスタッフはいない」など、業種や職種を問わず、チームリーダーやマネジメント層に役立つ内容になっている。

 著者は金融業、飲食業などを経て 2012年に DIC幹部育成コンサルティング株式会社を設立。飲食・小売・サービス業の人財育成コンサルティングに従事し、これまでに延べ5万人以上の店長の悩みや現場の課題に取り組んできた店長指導のカリスマ。特に孤軍奮闘していたり、仕事に徒労感を覚えているマネジャー層はぜひご一読いただきたい。

著者:鳥越恒一(Torigoe Koichi)
 DIC幹部育成コンサルティング株式会社 代表取締役。1973年生まれ。金融業、飲食業を経て2003年、株式会社ディー・アイ・コンサルタンツ入社後、人財開発研究部の担当役員として部門を統括。2012年に DIC幹部育成コンサルティング株式会社を設立し、社長に就任。上場企業からスタートアップ企業まで、飲食・小売・サービス業の人財育成に精通したコンサルティングに従事。年間 4000人の店長から相談を受け、これまでに延べ5万人以上の店長の悩みや現場の課題に対して徹底的に取り組んできた。
 プライベートでは武道を通して「いじめに負けない いじめない」をテーマに青少年の健全育成に尽力(空手道護心会 代表師範、全日本テコンドー協会・埼玉県テコンドー協会副会長、テコンドー護心会 代表師範)。公私ともに人財育成をテーマに日々精力的に活動している。著書に『プロ店長 最強の仕事術』(日本経済新聞出版社)、『店長が必ずぶつかる「50の問題」を解決する本』(PHP研究所)『実力店長に3カ月でなれる 100stepプログラム』(同友館)など。
第1章 柔らかな強さをまとう
第2章 あきらめない心を磨く
第3章 輝くためにできること
第4章 プラスの影響を与える存在に

要約ダイジェスト

見渡せばまわりには味方しかいない。敵は自分がつくっている

 あらゆる仕事を抱え込み、毎日余裕がないほど働いて孤軍奮闘している店長。だが「店長、ひとりで張り切っちゃってるよね」「ひとりであんなに頑張られるとちょっとね」…、そんなふうに思っているスタッフは決して少なくない。

 そんな一歩引いているようなスタッフたちの姿を見ると、「なんでみんな協力してくれないんだろう?」と、店長の心には不満が溜まっていき、店長が無理をすればするほど、スタッフとの距離は遠くなってしまう。

 「見渡せばまわりには味方しかいない。敵は自分がつくっている」。この言葉は、まさにこのような状態に陥っていた店長へのメッセージカードに書いた言葉だ。スタッフはみんな店長の味方。「誰も協力してくれない」と思い込み、敵をつくっているのはあなた自身なのだ。

わからないことで悩まない。悩んだら勉強、相談、行動あるのみ

 店長になっても、わからないことは必ずある。そのときに、わからないことを抱え込んで思考停止状態になっていないだろうか。「わからない」と思ったら、そこで悩んで立ち止まっていないで、まずはそのことについて勉強してみよう。

 書籍には多くの知恵が詰まっている。複数読めば、同じテーマでも視点が異なるため、たくさんの知恵を得ることができる。それに、あなたが悩むことは、絶対に他の誰かも悩んでいるから、同じ悩みについて書かれた書籍はどこかに必ずある。

 わからないことは誰かに相談するほうが早いかもしれないが、最初に相談することを覚えてしまうと、相談相手が持っている1つの答えしか聞き出せない。また、いきなり相談すると、相談されるほうもどう答えていいのかわからなくなる。相談が大雑把で抽象的になってしまっているからだ。

 事前に自分で調べたり、考えたりしていたら、「こういうふうに考えているので、こうしてみようと思うのですがどうですか?」と具体的に相談できる。すると、「それならこうしたほうがいいよ」など、相談された側も明確に答えることができるのだ。

頑張った仕事にしか喜びはない

 仕事の成果は、

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