『指示待ち部下が自ら考え動き出す!』
(大平信孝/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 部下を持つマネジャーにとっての大きな悩みの一つが、部下が自ら積極的に考えて行動してくれない、というものだ。会議での発言が少なかったり、仕事にあまり情熱が感じられなかったり、いわば「指示待ち」の状態である。著者によれば、部下が指示待ちになってしまう原因は、実は「モチベーション不足」と「スキル不足」の2つだけだ。

 本書では、そんな部下のモチベーションをアップさせる「行動イノベーショントーク」と、スキルを改善する「成長の5ステップ」という独自の手法によって、上記2つの原因を解消、自律型人材に変える育成方法を解説する。どちらも5つのステップから成るシンプルな手法だが、一読すればきわめて本質的かつ実践しやすい方法論だとわかるはずだ。

 さらに本書では、上記手法の前提となる部下との信頼構築手法なども、脳科学や心理学の知見を活かしてわかりやすく解説。特に部下育成に悩む、多忙なプレイングマネジャー層はぜひご一読いただきたい。著者はリーダー向け企業研修やコーチングなどで、これまで1万人以上のビジネスリーダーの部下育成の悩みを解決してきた目標実現の専門家。

著者:大平 信孝(Ohira Nobutaka)
 株式会社アンカリング・イノベーション代表取締役。第一線で活躍するリーダーのためのメンタルコーチ。目標実現の専門家。中央大学卒業。長野県出身。会社員時代、自身が部下育成に悩んだ経験から、脳科学とアドラー心理学を組み合わせた、独自の目標実現法「行動イノベーション」を開発。
 その卓越したアプローチによって、これまで1万人以上のリーダーの、部下育成に関する悩みを解決してきたほか、オリンピック出場選手、トップモデル、ベストセラー作家、経営者など各界で活躍する人々の目標実現・行動革新サポートを実施。その功績が話題となり、各種メディアからの依頼が続出している。全国各地で開催する研修セミナーは常に満席。リーダー向けの企業研修やパーソナルコーチングは、現在3カ月待ちとなっている。
 また、部下育成のためのメソッド「行動イノベーション・トーク」を広めるべく、「行動イノベーションアカデミー」を運営。数多くのリーダーに、研修、講演、個人サポートを提供している。これまでサポートしてきた企業は、IT、通信教育、商社、医療、美容、小売りなど40以上の業種にわたる。6冊の著作の累計発行部数は15万部を超え、中国、台湾、韓国など海外でも広く翻訳されている。おもな著書に、『本気で変わりたい人の行動イノベーション』(秀和システム)『先延ばしは1冊のノートでなくなる』(大和書房)などがある。
序 章 なぜ、あなたの部下は動かないのか?
第1章 部下との信頼関係を構築する
第2章 部下のモチベーションを劇的に上げる「行動イノベーション・トーク」
第3章 「行動イノベーション・トーク」の効果を最大化するコミュニケーションメソッド
第4章 部下のスキルアップを加速する「成長の5ステップ」

要約ダイジェスト

なぜ、あなたの部下は動かないのか?

 指示待ち部下や指示通りに動かない部下が生まれる根本原因は、たった2つしかない。①自身の業務を「やらされ仕事」と感じていて、イヤイヤ仕事をしているから(モチベーション不足)、②技術や経験不足のせいで自ら考え動けないから(スキル不足)だ。

 では、なぜ部下は「モチベーション不足」と「スキル不足」に陥ってしまうのか。仕事が忙しくなり、上司に余裕がなくなると職場は殺気立ち、コミュニケーションの量が激減する。しかも、上司はイライラしているため、ミスをすると叱責したりする。

 すると、部下は萎縮し、自分で考えて仕事を進める気がなくなってしまう。つまり、部下のモチベーションが下がってしまう。また、部下とのコミュニケーションの量が減ると、適切な指導ができず部下のスキルは一向に上がらない。指示通り動かない部下は、動かないのではなく、動けないのだ。

 そこで本書では、部下のモチベーションを上げる「行動イノベーション・トーク」、部下のスキルアップを加速する「成長の5ステップ」という2つのメソッドを紹介する。どちらも5ステップになっていて、順を追って部下と関わっていくだけで、指示待ち部下、指示通りに動かない部下が劇的に変わりはじめる。

部下のモチベーションを劇的に上げる「行動イノベーション・トーク」

「行動イノベーション・トーク」とは、簡単に言えば、上司が部下の「目標作り」とその実現をサポートするための仕組みである。ここで言う「目標」とは、会社が与える数値目標などではなく、部下自身が「心底実現したい!」と思える目標のことだ。

ステップ1 現在地を確認する
 「現在地を確認する」とは、「仕事において、どんなことができていて、どんなことが課題なのか」という現状を把握することだ。ポイントは、必ず「できているところ」「うまくいっているところ」の確認からはじめること。「できていないところ」「ダメなところ」からはじめると、

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