『気が小さくても立場を悪くせずとも職場のアホを撃退できる!都合のよすぎる方法』(イェンツ・ヴァイドナー/著)

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 日本では謙虚さや控えめな態度が美徳とされてきた。だが現代社会では、いわゆるいい人ほど利用されてしまうことも少なくなく、声の大きい人や攻撃性の強い人は特にそうした行動に出やすい。そうした攻撃から身を守り、仕事で自分の意思を発露させるために身につけておくべきなのが、正しい怒り方とも言える「ポジティブな攻撃性」だ。

 著者によればポジティブな攻撃性は誰にでも備わっている。本書ではそれを建設的に発揮する「ぺぺロニ戦略」を順を追って解説。自己分析することで、自分が傷つきやすいポイントや生まれ持つ攻撃性を認識できれば、意識的に、演出として攻撃性を発露できるようにもなるその結果、仕事の貫徹力や防御力が手に入るのだ。

著者はドイツ・ハンブルク応用科学大学教授で専門は教育学及び犯罪学。攻撃性を抑制するためのトレーニングを開発し、100以上の暴力矯正プログラムにかかわる。現在はその知見を逆に利用して闘志を高めるトレーニングも行っている。組織の中で適切に自分の意思や意見を通し、やり抜く力を身につけたい方はぜひご一読いただきたい。

著者:イェンツ・ヴァイドナー(Jens Weidner)
 ハンブルク応用科学大学経済社会学部の教育学及び犯罪学教授。ドイツ対決的教育学研究所(IKD)共同経営者、「攻撃性セミナーサービス&マネジメントトレーニング(ASS)」社オーナー。反攻撃性トレーニング(Anti-Aggressivit¨ats-Training,AAT)開発者。攻撃性を抑えるためのトレーニングプログラムを開発し、ドイツやスイスで 100以上の暴力矯正プログラムにかかわる。1994年からはこれを逆の視点から利用し、やり遂げる力と闘志を高めたい人々のトレーニングを行っている

訳者:片山 久美子(Kumiko Katayama)
 6歳から11歳までドイツのデュッセルドルフで育つ。東京外国語大学ドイツ語学科卒。ゲッティンゲン大学、ボン大学に留学。ボンと東京での通信社勤務を経て、現在はフリーの翻訳者・ライター。

序 章 いい人をやめる必要はない。ちょっと変わればいいだけ
第1章 ストレスは無理して抑えるな。むしろ従ったほうがいい
第2章 攻撃性のうち9割は、発動せてはならないもの
第3章 攻撃性の中で唯一推奨されている「ポジティブな攻撃性」とは
第4章 敵を知ることで、ポジティブな攻撃性は発動させやすくなる
第5章 自分の攻撃性や闘志を知ると、ポジティブな攻撃性はもっと発動させやすくなる
第6章 職場環境を知ることで有利な立場になれる
第7章 効き目は折り紙付き!ポジティブな攻撃性をさらに強める行動
第8章 禁断の秘技「中和の技術」―知っておいて損はない。でも実際には使うな!

要約ダイジェスト

戦ってばかりはアホだが、全く戦わないのはもっとアホ

 現代は、企業にとって嵐の時代だ。企業間の競争が激化するだけでなく、社内でも安心できない。容赦ない出世競争が繰り広げられ、キャリアで次のステップを目指す人への風当たりは、数年前と比べて格段に強くなっている。

 もちろん、斬新なアイデアを実現させるために戦い抜くよりも、争いを避ける道を選ぶことはできる。だが、高潔な態度を取っても結局、感謝してもらったり、ましてや尊敬されたりなんてことは期待できない。反論は大切なのだ。

 あなたに必要なのは、対決姿勢を取る覚悟だけ。つまり、あなたが本来持っている自然な攻撃性を自覚すればよいのだ。ポジティブな攻撃性は、反対勢力に対抗して自分の意見を押し通す勇気を作り出す。攻撃性は、人間が基本的に持ち合わせているもので、生き残りのための重要な機能を担っている。大切なのは、建設的に用いるか、破壊的に使うかの違いなのだ。

 人間の暴力傾向は、反攻撃性トレーニングで低減させることができる。しかし反対に、ポジティブな攻撃性を促進することもできる。ポジティブな攻撃性を育てるプログラムは、自分を押し通すことに対する倫理的な抑制を取り払い、その代わりに競争に勝つことをスポーツのように楽しむ野心を育てていくものだ。

どんなに内向的な人でも、攻撃的な一面は持ち合わせている

 内向的な人は、自分の意見を押し通したり、闘志をむき出しにしたりせず、「私には無理」とばかりにじっとしている。だが、これでは、自分の意見を押し通したい人たちすべてにとって格好の餌食だ。

 だから、将来、敵に対抗したいと思う人は、過去から勇気の糸口を見つけよう。自己貫徹力を発揮して克服した場面を思い出すのだ。この「闘志あふれる」思い出は、善人であっても持つべきだ。なぜなら目標は、対抗する力を目覚めさせることなのだから。

 それを可能にするための前提は、中和の技術を肯定することだ。中和の技術とは、罪悪感と恥を感じないための言い訳のようなものだ。例えば、「従業員を解雇する」とは言わず、

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