『日本 vs.アメリカ vs.欧州 自動車世界戦争』
(泉谷 渉/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 IoT対応、エコカー、自動運転…、100年に一度の大変革が、400兆円市場の自動車産業に押し寄せている。欧米企業は次世代エコカーで世界の覇権を取るため躍起となり、中国もAI(人工知能)開発で存在感を強め、自動車分野でも活躍を見せると言われている。このような米欧中のEV(電気自動車)包囲網の中で、日本企業はどう戦っていくのか。

 本書では、産業タイムズ社代表取締役社長で、35年にわたり第一線を走ってきたカリスマ半導体記者である著者が、日本経済にも大きな影響を与える「自動車世界戦争」の最新のトピックスと、日本企業の動向を解説する。目立つのは、半導体、センサー、電池、素材などにおいて卓越した技術を生み出し、世界をリードしつつある日本企業の活躍だ。

 企業の不祥事が続くなど、昨今日本の製造業の評価に逆風が吹いているが、IoTを中核とする第4次産業革命の中で成長している日本企業も実は数多い。今まさに自動車産業の分野で世界を相手に戦うトヨタなどのものづくり企業の事例から、グローバル時代の経営戦略のヒントを学び、製造業王国復活のシナリオを予測することができるだろう。

著者:泉谷 渉(Izumiya Wataru)
 株式会社産業タイムズ社 代表取締役社長。神奈川県横浜市出身。中央大学法学部政治学科卒業。1977年、産業タイムズ社に入社し、半導体担当の記者となる。91年に「半導体産業新聞」を発刊、編集長に就任。35年以上にわたって第一線を走ってきた最古参のカリスマ半導体記者である。日本電子デバイス産業協会(NEDIA)副会長も務める。
 主著に『これが半導体の全貌だ!』(かんき出版)、『ニッポンの素材力』『ニッポンの環境エネルギー力』『図解 シェールガス革命』『日・米・中 IoT最終戦争』(以上、東洋経済新報社)、『100年企業、だけど最先端、しかも世界一』(亜紀書房)などがある。
序 章 IoT時代対応の次世代自動車は世界で一気成長の機運高まる!
第1章 なぜか語られないEV革命の不都合な真実
第2章 日本勢のハイブリッド技術に屈した世界の自動車メーカー
第3章 EVシフトでも日本勢の優位は揺るがない
第4章 次世代エコカーの本命・燃料電池車
第5章 自動走行運転をにらみ急拡大する ADAS技術
第6章 次世代自動車で一気に復権する半導体産業
第7章 車載事業で世界制覇を目指すソニーとパナソニック
第8章 世界級企業が目白押しの日本の電子部品産業
終 章 ニッポンのもの作り文化を代表する「トヨタスピリッツ」

要約ダイジェスト

米中欧の包囲網と闘う日本は部品・材料で世界制覇への道

 今や自動車の年間生産台数は世界全体で1億台という大台が射程に入っており、関連産業を加えれば 400兆円を超える市場が構築されようとしている。そして、この巨大産業にIoT革命の大きなうねりが訪れようとしている。

 また、安全意識の高まりから ADAS(先進運転支援システム)が浮上し、完全自動運転に向けた動きも推進されている。さらに環境意識の高まりから EV(電気自動車)、FCV(燃料電池車)、PHV(プラグインハイブリッド車)のエコカー旋風がやってきた。人工知能を搭載したコネクテッドカーも想定内に入ってきている。

 こうした状況下で、トヨタの純利益は2兆 4,000億円と、フォルクスワーゲンや BMW、GMに大差をつけている。自動車産業は我が国の経済にとって実に重要な存在で、関連する雇用数も日本全体の労働者数の 10分の1を占める。まさに「自動車立国」である日本がどのような戦略で戦っていくのかに世界の関心が集まっている。

 次世代自動車を巡る世界戦争が激化する中で、実は日本のデバイス企業の存在感が高まっている。自動車には膨大な数のセンサーが積まれているが、

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