『9割の会社はバカ―社長があなたに知られたくない「サラリーマン護身術」』
(石原壮一郎、三矢晃子/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 日大アメフト部やモリカケ問題、サービス残業やブラック企業、パワハラ、マタハラなど、現在「働き方」や「組織の横暴」が毎日のようにメディアで取り上げられている。本書は労使問題のプロである特定社労士が、そうした「会社や組織、上司の横暴」を撃退するテクニックを徹底解説してくれる一冊だ。

 一般的に「従業員より会社のほうが強い」というイメージがあるが、著者に言わせれば、実は会社は弱い立場にある。会社経営は、従業員が働かなければ成り立たないし、従業員の権利は、法律によってあなたが思う以上に手厚く守られている。極論すれば、経営が行き詰まったら経営者は死活問題だが、従業員は他の会社を探せばいいのだ。

 本書では、グレーな業務、リストラ、サービス残業、パワハラ、メンタルなど、30ものシチュエーションで経験豊富なプロが「正しい知識」を解説、さらに「大人力」という言葉の生みの親でコラムニストの石原壮一郎氏が「大人の知恵」を伝授する。「正論」や「権利」を主張するだけではなく、会社と本当に「いい関係」を築くための必読書。

著者:石原壮一郎(Ishihara Soichiro)
 コラムニスト。1963年三重県生まれ。月刊誌の編集者を経て、1993年に『大人養成講座』でデビュー。ニンテンドーDSのソフトにもなった『大人力検定』『大人の女力検定』と合わせて、大人シリーズは累計100万部を超える。他の著書に『本当に必要とされる最強マナー』『大人の言葉の選び方』『職場の理不尽』『会社図鑑!』など。
 あらゆる媒体やセミナーなどを通じて、大人のマナーやコミュニケーションのあり方、幸せな働き方を提案し続けている。

三矢晃子(Mitsuya Akiko)
 特定社会保険労務士。茨城県生まれ。出版社勤務を経て、フリーライター・編集者に。月刊誌、週刊誌、女性誌、書籍などでの取材、執筆、編集を生業にしながら、2007年に社会保険労務士登録。年金相談や労働相談に応じる中で得たのは、“快適な職場こそ充実の老後の礎となる”ということ。会社と労働者が相思相愛になれる職場作りに役立ち、労働と年金を含む社会保険を切り離さずに語れる社労士になるべく、日々模索している。

Part1 御社の「理不尽」、こうして撃退できます
1.上司の意向を忖度してグレーな業務に手を染めたが、問題化したとたんにハシゴを外された
2.サービス残業の多さに我慢できない。労基署にチクりたいが、自分が言ったとバレないようにするには?
3.給与の控除額の計算がおかしい。そんなことってあり得るの?
4.「ウチの会社は恵まれてる」と先輩は言うけど、実感できない
5.上司のパワハラがあまりにひどい。いっそ辞めてしまおうか…
6.産休に入るときは、周囲に申し訳なさそうな顔をするべきなのか
7.私用メールや勤務中の飲酒は、実際のところどのぐらいまずいのか?
8.企画した新商品が大コケ。責任者として重い処分を受けそうになっている…
9.会社に逆らっていたら、あからさまな閑職に回された。どう出るべきか?
10.納得できない理由で突然の降格。個人で組合に入って戦いたいが?
11.熱血タイプの上司に「辞表を書いて俺に預けてくれ」と言われた。書いても大丈夫?
12.業績不振を理由に給与が一律20%カットに。受け入れるしかないのか?
13.上司のセクハラを会社に訴えたら、逆に自分の立場が悪くなってしまった…

Part2 職場で心と体が疲れてしまったときの対処法
14.仕事がハードすぎて心を病んでしまった。毎日、肩身が狭い…
15.親の介護が必要な状態に。仕事との両立は難しそうだが…
16.働かされすぎて、このままでは過労死するか辞めるしかない。どうすればいい?
17.家庭の事情で転勤は難しいが遠回しに打診された。どうすればいい?
18.ガンと診断された…。やはり会社は辞めざるを得ないのか?
19.慢性疾患があることを会社に内緒にしておくのは問題があるか?

Part3 退職?リストラ?会社にダマされないために知っておくべきこと
20.人員整理を理由に、いきなりリストラされた。従うしかないの?
21.「社内結婚をしたら女性が退職」という暗黙のルールがある。辞めなければならないの?
22.飲み会で女性社員の体を触ったら「セクハラ」と激怒された。どうしたらいい?
23.会社がいきなり倒産。未払の賃金2カ月分はどうなるのか?
24.退職を決めたが、残っている有給休暇を使わせてくれない。どうすればいい?
25.就職して3カ月で退職したが「失業保険」は受けられるのか?
26.実際はクビなのに「自己都合退職」にしておくからと言われた。承諾すべき?
27.試用期間の最後のほうで「採用できない」と言われた。承諾するしかない?
28.パート先からいきなりクビを告げられた。仕方ないのか?
29.契約先の会社から「来年は更新しない」と言われた
30.上司の一時の感情でクビを宣言された。そんなことって許されるの?

要約ダイジェスト

Q:上司の意向を忖度してグレーな業務に手を染めたが、問題化したとたんにハシゴをはずされた

A:本当に責任をとれるのは社長だけ。まずは周りを味方につけよう
 そもそも会社の不祥事の責任を取ることができて、対外的に頭を下げる必要があるのは代表取締役社長だけだ。“実行犯”に減給や降格はあってもクビなどの重い処分を課される筋合いはない。まずは、周囲を味方につけよう。社内や社外の組合に相談して話し合いを求めたり要望書を提出したりするのも有効だ。

 この問題に限らず、日頃から円滑な人間関係を維持する努力を怠らないのが己の身を守る最大のリスクヘッジになる。上司がグレーな業務や違法な業務を要求してきたら、きっぱり断ろう。ハシゴを外されるなどのリスクやデメリットのほうが何倍も大きく割に合わないのだ。

Q:サービス残業の多さに我慢できない。労基署にチクりたいが、自分が言ったとバレないようにするには?

A:バレる心配をしなくても大丈夫。資料をそろえてチクッてしまおう
 過重労働問題は、労働行政がとくに力を入れている分野だ。タイムカードや実際に働いた時間がわかるメモ、仕事していたことがわかるメールなどを持って、最寄りの労基署に行き、『サービス残業に関しての申告で来ました』と宣言しよう。

 労基署に申告するための書式に決まりはなく、状況を簡潔にまとめた文章を作成して提出すればOKだ。労基署には守秘義務があるので、

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