- 本書の概要
- 著者プロフィール
本書では、人があがってしまう理由やテクニック依存に陥らないことの重要性、事前準備の大切さなどを解き明かし、「あがらないための話し方5原則」や、「スムーズに話をするための7つの鉄則」など本質的なノウハウを解説。さらに、「シーン別あがらずに話すためのコツ」で具体的な実践に落とし込む。
商談や面接、結婚式のスピーチなどの公の場だけでなく、朝礼での手短なあいさつや自己紹介のコツも載っており、さまざまな場面で役立つはずだ。著者はフリーアナウンサーを経て、現在はビジネスマナー、話し方マナーコミュニケーション講師として活躍する人物。話すことに苦手意識を持っている方、重要なプレゼンが迫っている方、コミュニケーション力を上げたい方などにはぜひご一読いただきたい。
話し方マナーコミュニケーション講師・マナー講師。一般社団法人マナー教育推進協会代表理事副会長。ウイズ株式会社社長。office T代表。大阪府出身。
監修:西出 ひろ子(Nishide Hiroko)
マナーコンサルタント・美道家。ヒロコマナーグループ代表。ウイズ株式会社代表取締役会長。HIROKO ROSE株式会社代表取締役社長。一般社団法人マナー教育推進協会代表理事。大分県出身
第2章 どうして人前であがってうまく話せないのか?
第3章 スムーズに話をするための7つの鉄則
第4章 「リラックス」した状態で本番をむかえるための方法
第5章 自己紹介、電話応対、スピーチ…シーン別あがらずに話すためのコツ
要約ダイジェスト
人前であがってしまうのは決して悪いことではない
「人前であがらずに話せる」ようになるために、まず胸にとどめておいてほしいのは「あがってもいい」ということだ。コミュニケーションの場において大事なことは、あなたの言いたいことが、聞く人にきちんと伝わっているかどうかである。つまり、たとえあがっても、言いたいことが相手に伝わっていれば 100点満点中 100点、伝わっていなければ0点になる。
とはいえ、聞く人にきちんと伝わる確率は、あがっていないほうが高いのは当然だ。あがらないためにできることは大きく2種類ある。1つは、「リラックス系」で、ストレッチや深呼吸などの方法で自分を落ち着かせるというものだ。ただし対症療法であり抜本的な解決法ではないため、補足的に用いるべきだ。
もう一つは「意識系」のものだ。あがる人はあがることを意識するほどあがってしまうため、意識を別の方向へシフトすることが必要なのだ。別の方向とは、以下の「話し方の基本5原則」のことで、ここに意識をシフトすることで人の意識は「あがる」ことから解放される。
話し方の基本5原則
1.表情・声
人前で話すときに、聞く人への印象をもっとも大きく左右するのが、表情・声である。まずは、相手を「喜ばせたい」「納得させたい」「謝罪したい」などの気持ちを持ち、その気持ちとイコールになる表情や声のトーンにすることが重要だ。
表情でもっとも大切なのは「目」だ。表情のトレーニングには、鼻から下を紙やノートなどで隠し、笑った顔、真剣な顔、怒った顔、悲しい顔をして鏡で見て、本当にその「目」が笑っているかなどをチェックし、