『間接材購買戦略』
(谷口健太郎/著)

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  • 著者プロフィール
  • 目次
 企業でのコスト削減を考える際、人件費や直接材(主に売上原価に計上されるコスト)に比べ、後回しになりがちなのが間接材(主に販売費・一般管理費に計上されるコスト)である。具体的には、事務用品や販促費、業務委託などから、オフィス清掃、社員の健康診断、引っ越し費用などまで多岐にわたる「もの」と「サービス」全般が該当する。

 間接材は多品種少量かつサプライヤが多岐にわたり、多くの会社で専任担当者を付けたりといった、直接材ほどの厳密な運用がなされていない。だが著者によれば、間接材の支出はおおむね全社支出の約 20%を占め、ここに手をつけられれば大きなコスト削減効果が見込める。そこで本書では、間接材購買を「非戦略購買」と定義し、間接材購買のアウトソーシング、コスト削減ノウハウをわかりやすく解説する。

 著者は間接材調達支援事業を行うディーコープ社の代表を務め、ソフトバンクで 2,000億円を超えるコストを削減し、間接材購買領域で16年のキャリアを持つ人物。企業規模を問わず、購買・調達の担当者はもちろん、コストダウンや利益アップを目指す経営者層はぜひご一読いただきたい。

著者:谷口 健太郎(Taniguchi Kentaro)
 ディーコープ株式会社 代表取締役。1961年、広島県生まれ。早稲田大学理工学部工業経営学科卒業。同大学理工学部大学院にて修士号取得。1987年、日商岩井株式会社(現、双日株式会社)入社。情報電子産業部、医用民生電子部を経てプロジェクトマネジャーとして国際プロジェクトに携わる。2000年、日商岩井株式会社退社。同年、ソフトバンク・イーコマース株式会社(後にソフトバンク・イーシーホールディングス株式会社、ソフトバンクBB株式会社に商号変更を経て、現ソフトバンク コマース&サービス株式会社)入社。
 新規事業統括部長として多数のインターネット関連事業立ち上げを実施する。2001年、ソフトバンク・イーシーホールディングス株式会社と森ビル株式会社出資の合弁会社であるシーエムネット株式会社代表取締役副社長に就任し、インターネット上での建築オープンマーケットプレース運営及び入札を事業として行う。2003年、ディーコープ株式会社執行役員に就任し、2006年に同社代表取締役社長に就任。
第1章 間接材購買に眠る宝の山
第2章 間接材購買に挑もう―コストを利益に変える方法
第3章 間接材購買の価格維持の難しさ―購買とは納得感の醸成
第4章 間接材購買のススメ

要約ダイジェスト

間接材購買に眠る宝の山

 会社や企業の購買の中で、一般的に言われている言葉が、「直接材の購買」と「間接材の購買」という言葉だ。ただ、直接材という言葉と間接材という言葉に明確な定義があるわけではなく、それぞれの企業、それぞれの業界、それぞれの業種によって定義が少しずつ違っている。

 一般的には、「直接材」は売上原価(製品製造原価や仕入原価)に、「間接材」は販売費・一般管理費として損益計算書に計上されている。別の表現をすれば、「直接材」は購買・調達そのものが会社の戦略となっている「戦略購買」であり、間接材は売上高に直接影響を及ぼさない「非戦略購買」であるといえる。

 ただ、会社の経理のルールや取り決め上、売上原価(直接材)に算入しているものの中にも、売上や会社の戦略とは距離がある領域の購買である「非戦略購買」に当たる部分もある。たとえば、製造業における工場での購買で原価に算入されているダンボールや、緩衝材などの副資材や、作業着や安全靴、ヘルメットなどである。この「戦略購買」と「非戦略購買」についての考え方、

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