『管理職1年目の教科書―外資系マネジャーが絶対にやらない 36のルール』
(櫻田毅/著)

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  • 目次
 労働人口の減少やビジネス環境の変化により、日本企業、特にホワイトカラー管理職の生産性向上が課題となっている。では、外資系企業の管理職はどのように仕事を進めているのか。本書では、日系、外資系企業の両方で管理職や経営層を経験した著者が、特に外資系エグゼクティブの高い生産性で成果を出すマネジメント手法に迫る。

 管理職の最大の役割は、「生産性の向上」と「価値ある人材への成長」によって「チームの成果の最大化」することだ。本書ではそのために管理職が行うべき、「迅速な意思決定」や「権限移譲」「人材育成」といった6つの仕事力を 36の「やめるべきルール」として解説する。“任せっぱなしの権限移譲”など、管理職がついやってしまいがちな行動が挙げられ、自分の身に照らし合わせながら読み進めることができるはずだ。

 著者は現在、研修や講演などを通じて年間約 1,500人ものビジネスパーソンの成長支援に携わる人物。中でも若手管理職への研修機会が多いと言い、本書も新任マネジャー必読の実践的な内容となっている。著者曰く、管理職とは部下の人生の時間の一部、すなわち命の一部を預かることだ。いつの日か「一緒に働くことができてよかった」と言ってもらえるような、普遍的なマネジメント力の強化を望む方はぜひご一読いただきたい。

著者:櫻田 毅(Sakurada Takeshi)
 人材活性ビジネスコーチ/アークス&コーチング代表。九州大学大学院工学研究科修了後、三井造船で深海調査船の開発に従事。日興證券(当時)での投資開発課長、投資技術研究室長などを経て、米系資産運用会社ラッセル・インベストメントで資産運用コンサルティング部長。その後、執行役COO(最高執行責任者)として米国人CEO(最高経営責任者)と共に経営に携わる。
 2010年に独立後、研修や講演などを通じて年間約 1500人のビジネスパーソンの成長支援に関わる。日本投資顧問業協会、日本証券アナリスト協会などの委員を歴任。「全国・講師オーディション2013」にて3位。主な著書に『外資系エグゼクティブの逆転思考マネジメント』(ぱる出版)がある。
第1章 決断・判断 迅速な意思決定のルール
第2章 段取り ムダなく仕事を進めるルール
第3章 時間活用 スピード感を生む時間活用のルール
第4章 権限委譲 成果につながる権限委譲のルール
第5章 部下育成 高生産性人材を育成するルール
第6章 チーム構築 最強チームを構築するルール

要約ダイジェスト

管理職に必要な6つの仕事力

 初めて管理職となったあなたが、最初に認識しておくべき大切なことが3つある。1つ目は、管理職の役割は「チームの成果の最大化」であるということ。仕事の計画、会議、チーム内のコミュニケーション、部下の育成まで、すべてチームの成果の最大化へ向けての活動なのだと肝に銘じておけば、管理職として軸のブレない判断基準を持てる。

 2つ目は、チームの成果の最大化を「生産性の高いやり方」で実行すること。長時間労働に頼るのではなく、限られたヒト、モノ、カネで仕事の進め方や取り組み方を磨きあげて、単位時間あたりのアウトプットを高めるマネジメントが必要なのだ。

 3つ目は、あなたと部下の「価値ある人材への成長」だ。生産性の高い仕事を実現するために、主体的な判断で自ら行動する人、目的を見据えてムダなく仕事を進める人、経験のない局面でも臨機応変に対応できる人へと成長していくことが、チームの成果を最大化させるのだ。そして、これらを実現するには、管理職として次の6つの分野の仕事力を磨いていくことだ。

1.迅速な意思決定

 管理職としてなすべき重要な役割の1つは、迅速かつ的確に「決める」ことだ。思うように成果が出せないチームには、管理職が「決める」ことができず、仕事が停滞しているという問題がある。決めることができない理由には、「論理的要因」と「心理的要因」がある。

 論理的要因は決断に至るプロセスに関するもので、特に深刻なのは決断のための基準がないか、

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