『隣の人の投資生活』
(工藤将太郎/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 株式、投資信託、外貨、国債、保険、貯金など、資産形成・資産運用の手法には様々あり、どこから始めてればいいのか迷う方は多いだろう。本書はそうした悩みを金融エンタテインメント小説としてわかりやすく解説する、投資入門者にうってつけの一冊だ。この物語は、一生お金に困らないためのお金との付き合い方がテーマになっている。

 主人公で20代の銀行員ショータローは、同僚らとともにお金のトラブルを解決する「マネー探偵社」を結成。そこに金融や投資に詳しいしゃべる猫も加わり、癖のある相談者たちの問題にともに立ち向かいつつ、一生お金に困らないためのルールである「マネーパズル」のピースを集めていくという筋書きで物語は展開していく。

 投資ではなく貯金しかしたくない人、株式投資でまぐれ当りした人、浪費癖が治らない高所得会社員、仮想通貨詐欺に騙される人など、様々な登場人物とともに、読者は物語を追いながらリスクとの付き合い方、時間資産の活用法、保有資産のバランス、「生き金」と「死に金」など、投資の基本的かつ普遍的な考え方が学べるはずだ。これから投資を考える人はもちろん、所得や貯金、毎月の支出に頭を悩ます方にとっても有益な一冊だ。

著者:工藤 将太郎(Kudo Shotaro)
 株式会社クレア・ライフ・パートナーズ 代表取締役社長。CLP International Ltd. プレジデント&CEO。1983年、大分県生まれ。西南学院大学卒業後、日本生命保険相互会社入社。法人営業部門にて企業の福利厚生制度の構築に従事。
 2012年に株式会社クレア・ライフ・パートナーズを創業。2013年には香港現地法人として CLPInternational Ltd.を設立。生命保険に偏重せず、効率の良い資産形成をテーマとしてファイナンシャルプランニング、ライフプランニングを行っている。
この物語を読む前に
第一話 マネーパズルを完成せよ
~世紀の大富豪ネイサン・メイアー・ロスチャイルド登場の巻~
第二話 スーパーマンになることの憂鬱
~お金を貯め続けていたら、落とし穴に嵌るの巻~
第三話 セツコの挫折とリスタート
~株式投資だけでは、リスクを分散できないの巻~
第四話 バンカーだって、お金のことで悩んでいる
~勇者を夢見て、自己啓発にのめり込むの巻~
第五話 ショータロー、器を広げる旅
~富裕層の世界を知るの巻~
第六話 隣の人はなぜBMWに乗れるのか?
~年収が高い人ほど、どんぶり勘定になりやすいの巻~
第七話 人生後半戦の戦い方
~年をとるにつれ、計画は短くの巻~
第八話 ショータローのピンチ
~生き金・死に金を見極めよの巻~
第九話 決意とアクション
~お金持ちになることを考えないの巻~
エピローグ マネーパズルという鏡

要約ダイジェスト

 この物語は現代の金融システムを構築した偉大なマーチャント・バンカー(銀行家)、ネイサン・メイアー・ロスチャイルドという歴史上の人物が、「もし猫に生まれ変わったら…」という設定で書かれている。そんなネイサンが「お金の本質」を語ってくれる。

 物語の主人公、ショータローは 20代の銀行員で、舞台は行きつけの純喫茶「5アローズ」。ネイサン、ショータローの勤める会社の先輩、5アローズのオーナーとともに、マネー探偵社を始動させ、そこでさまざまな人のお金の悩みを解決する形で物語は展開していく。本書のキーワードはマネーパズルだ。マネーパズルとは「一生お金に困らない」ために必要な指針であり、投資生活で成功するための原則である。

マネーパズル「リスクとつき合う」

 マネー探偵社にさっそく依頼が来た。子羊真子という女性で、新卒でいまの会社に入社して以来コツコツ貯金し、7年間で貯めた金額は 700万円。そのお金で投資を考えており、目標として5年後に 1,500万円貯めたいという。

 ショータローは、そのためにはある程度リスク性のある商品も組み込む必要があると伝えるが、彼女はリスクは絶対に取りたくないという。だが、リスクが全くなく、確実に増える投資は存在しない。ネイサンによれば、リスクとは、振り子の振れ幅と考えるとわかりやすい。つまり、振れ幅が小さく収まるものがリスク性の少ない商品ということになる。

 金融商品であるからには必ずこの振れ幅は存在し、

続きを読むには会員登録が必要です。

© 2018 ZENBOOKS,Inc. All Rights Reserved.
要約記事は出版社または著作者から適法に許諾を取得し、作成・掲載しています。本記事の知的所有権は株式会社ゼンブックスに帰属し、本記事を無断で複製、配布、譲渡することは固く禁じます

特集