『KAIKAする経営 次世代型経営モデルのススメ』
(一般社団法人 日本能率協会/編)

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  • 著者プロフィール
  • 目次
 現在、国内外問わず、政治・経済ともに不確実性が高まりつつある。こうした時代に求められる経営の在り方とは、どのようなものだろうか。1942年の創設以来、時々の重要な経営課題に取り組み、一貫して経営革新の推進機関として歩んできた一般社団法人 日本能率協会(JMA)が新たな時代の経営モデルとして提唱するのが、「KAIKA経営」だ。

「KAIKA」には「開花」や「開化」、受動的ではなく能動的に「自身が持つ力を自ら拓いていく」といった意味が込められており、KAIKA経営とは、具体的には、あらゆる「多様性」に企業が対応し続けるために、①個の成長、②組織の活性化、③組織の社会性、の3点を同時に実現していく経営を指す。

 本書では三越伊勢丹、JTBグループなどの具体的な事例からKAIKA経営の枠組みとその導入手法を解説。「個人」「組織」「社会」の3点のバランスを欠いた組織活動は持続できないというビジョンや、経営者・組織リーダーが持つべき思想・マネジメントスキルといった内容は、柔軟かつ強靭な個人と組織をつくるためのヒントが詰まっている。

編者:一般社団法人 日本能率協会(Japan Management Association)
 1942(昭和17)年に設立された、日本の企業等の経営上の課題解決の支援を行う一般社団法人。主な事業内容は、「マネジメントに関する調査及び研究」「マネジメントに関する情報の収集及び提供」「マネジメントに関する人材の育成及び指導」「マネジメントの高度化に寄与する表彰、資格認定及び普及啓発活動」「マネジメント及びマネジメントに関連する技術及び産業振興に関する会議、展示会等の開催」「規格適合に拠るマネジメントシステム及び製品、サービスに係わる第三者認証及び登録業務サービスの提供」「地球温暖化防止にかかわる各種検証及び環境マネジメント支援業務サービスの提供」「マネジメントに関する内外関係機関等との交流及び協力」など。
・「JMA」公式ホームページ:http://www.jma.or.jp.index.php
・「KAIKAプロジェクト」公式サイト:http://kaikaproject.net/
プロローグ JMAが推進する「KAIKAプロジェクト」とは
第1章 日本企業の経営課題~KAIKA経営が求められる背景~
第2章 「KAIKA経営」とは何か
第3章 新たな価値を創造する日本の会社~実践事例から学ぶ「KAIKA経営」~
第4章 あなたの組織をKAIKAさせるために

要約ダイジェスト

KAIKA経営が求められる背景

 VUCA(Volatility:変動性、Uncertainly:不確実性、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧さの頭文字をとった言葉)の時代にあっては、きっちりと計画を立てて実行し、進捗管理していくという従来の「PDCAサイクル」が適合しなくなってくる。

 そこで注目されているのが、「OODA」という意思決定理論だ。「Observe:観察・感知、Orient:情勢判断、Decide:意思決定、Act:行動」で構成されるプロセスで、米軍の戦闘機がソ連軍や中国軍より性能では劣っているにもかかわらず優れた戦果を示したのは、米軍機のほうがコクピットからの視界が良好であったため、操縦士が周囲の状況を素早く判断し対応できたから、という経験から生まれた考え方である。

 このOODA理論のように、企業経営・組織運営においても環境の変化や想定外の事象に素早く対応するためには、まずは観察・感知と情勢判断によって変化をいち早く察知し、意思決定と行動に移る必要がある。

 そのために企業・組織は常に「社会への感度」を高めていなければならない。この実現を目指すのが「KAIKA経営」の考え方の根本になっている。近年、

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