- 本書の概要
- 著者プロフィール
著者が可能性を見いだしたのは、「時間割」をつくることだ。学生時代には決められていた時間割があったが、社会人にはそれがない。それゆえに時間管理がおろそかになってしまうというのだ。さらに著者は、付箋、卓上カレンダー、ノート、手帳などのよく使われる管理ツールも必要ないと断言する。そして、それらを使わずに作業をシンプル化し、ノイズを徹底的に減らしていく方法を一つずつ丁寧に解説する。
著者は企業でのビジネスメール教育の第一人者としても知られ、メールマナーや営業力アップ、効率化のコンサルティングなどを行う株式会社アイ・コミュニケーション代表の平野友朗氏。徹底して無駄を省き、やるべきことに集中する「時間割」仕事術は仕事面はもちろん、プライベートでの予定管理などにも役立てられる内容だ。いつも時間管理がうまくいかない、つい無駄が多くなってしまうという方はぜひご一読いただきたい。
株式会社アイ・コミュニケーション代表取締役。一般社団法人日本ビジネスメール協会代表理事。ビジネス実践塾主宰。筑波大学卒業後、広告代理店勤務を経て独立。メディア掲載1,000回以上、著書25冊のビジネスメール教育の第一人者。メールのマナー、営業力アップ、効率化を中心に官公庁や企業などでのコンサルティングや講演・研修は年間120回を超える。ビジネス実践塾を主宰し、小規模事業者にマーケティングやブランディングのノウハウを提供している。メールマガジン『平野友朗の思考・実践メルマガ【毎日0.1%の成長】』を発行。
http://www.sc-p.jp/
Chapter1 付箋を使うな
Chapter2 ノートを使うな
Chapter3 優先順位はつけるな
Chapter4 手帳を使うな
Chapter5 メールに時間をかけるな
Epilogue 0.1%の成長
要約ダイジェスト
付箋を使うな
仕事のスピードを上げるポイントは、①一つのことに集中する、②情報を一元管理する、③繰り返しの業務の効率を突き詰める、④一つ一つの作業スピードを上げる、の4つだ。当たり前だと思うかもしれないが、この4つ全てを完壁にできている人に会ったことはない。意識しているのにできていないというよりは、ここがポイントだと気付いていないようだ。
最初の一歩は、すべきことを予定通りにする。ただそれだけだ。そのための方法を知り、実践すればおのずと時間は管理できるようになるのだ。手帳、ノート、付箋、卓上カレンダーといった、時間管理の代表的なツールを私は使っていないが、付箋を使わない理由は明確で、貼ったり剥がしたりを繰り返すと粘着力が弱くなり、なくすことがあるからだ。
問題はこれだけではなく、付箋が気になるということ。実はこれが大きなデメリットだ。「それが便利なのだ」という声が聞こえてきそうだが、「山田さんに電話」「山本さんにメール」…その文字を読んで「面倒だなー」などとと思考が飛び、集中力が切れる。この思考の寄り道こそ、効率を下げる最大の原因だ。
卓上カレンダーも5年くらい前から使っていない。卓上カレンダーでのスケジュール管理には、