『「選ばれる人」はなぜ口が堅いのか―言葉を選ぶ技術、言い換えるテクニック』
(大谷恵/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 Twitter、Facebook、インスタグラムなど、個人が誰でも自由に情報や考えを発信できるようになった。しかし、自由に世界とつながることができる一方で、私たちは常に世界から見られているというリスクをも抱え込むことになった。気軽に発信できるがゆえに、ちょっとした発言で簡単に炎上や信頼失墜が起こってしまうのだ。そんな時代に必要なのが、「何を言い、何を言わないのか」という判断基準である。

 著者によれば、人から信用され、頼られる人ほど、「何を言わないか」を理解している。つまり、「口の堅さ」がその人の信用にもつながるのだ。本書では、ビジネスで「選ばれる人」がどのように情報を扱い、何を言わないのか、「選ばれる人」になるための言葉選びとはどういうものかといった「攻め」と「守り」の情報スキルを解説。ただ「何も言わない」のではなく、伝えるべきことはきっちり伝えるという難しい線引きの極意を学べる一冊だ。

 さらにネット上に氾濫する偽情報の見分け方など、現代社会の課題に対して、個人レベルで対応していくヒントや、テクニックが満載の内容となっている。企業の広報担当だけでなく、各SNSを多用しているビジネスパーソンや情報発信力を磨きたい方には必読の書となるはずだ。著者はエグゼクティブ・コーチング・ファームのコーチ・エィ社で活躍する企業広報のプロフェッショナル。

著者:大谷 恵(Otani Kei)
 コーチ・エイ 広報のプロフェッショナル。商社、国際博覧会事務局、アーティストの個人事務所、輸入車メーカーなどを経て2006年、コーチ・エイに広報担当として入社。テレビ、新聞、雑誌、ウェブ媒体などに「システミック・コーチング」の情報を露出する他、19万人の読者をもつコーチ・エイ発行のメールマガジン「WEEKLY GLOBAL COACH」のコラム編集、広報誌発行、書籍出版企画などを行う。エグゼクティブコーチによる人気コラム「Coach’s VIEW」の編集を10年にわたり担当。コーチとしても、企業や医療、出版、教育などの分野で活躍するリーダー層にコーチングを行っている。
「Coach’s VIEW」: https://coach.co.jp/view/
第1章 なぜ、成功する人は「言わない」を選ぶか
第2章 「選ばれる人」は何を「言わない」のか?
第3章 「口が軽い」人のための「言葉を選ぶ技術」
第4章 ピンチを切り抜ける「言い換える技術」
第5章 失敗しないための「偽情報」の見分け方
第6章 では、何を伝えるべきなのか?
第7章 「選ばれる人」になる言葉のテクニック
付録 分かってもらうための「伝える」技術

要約ダイジェスト

「言う」「言わない」を選ぶ時代の到来

 現代ほど、情報の扱い方が難しい時代はない。一瞬の感情をダイレクトに発信できるSNSの使い方は、それがそのまま「人としての信頼性」に直結する。不確かな情報を無自覚に拡散したり、感情のはけ口のように発信したりする人は「ノイズ」になり、フォローを外され、気づかぬうちに「つながり」を遮断される。

「人とのつながり」にむけた大小さまざまな「誘われる」「選ばれる」チャンスを得るため、地味ながらも重要なポイントのひとつが、「口の堅さ」だ。ビジネスの世界では今、組織はその大小を問わず、 「攻め」と「守り」を両立した情報戦略によって、倫理観や道徳観の維持と、透明性の高い情報開示の両立を模索している。

 つまり、イメージを下げる可能性のある情報は不用意に出さない、ということだ。同様のことが、個人レベルでも求められている。メガバンクなどで要職を歴任した知人は、

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