- 本書の概要
- 著者プロフィール
例えば、公務員にターゲットを絞った「市役所サンプリング」、自動的に拡散される「お土産キャンペーン」、ヒット商品を確実につくる「共同開発キャンペーン」などなど、新規客、リピーター獲得など、テーマごとに一風変わったアイデアが満載だ。もちろん、高価なシステムや高いデザイン性などは不要で、どれも手軽に実施できるものだ。
これらの手法は「販促の反則技」でありながら、どれも著者の苦心と実践のうえにつくられており、販促の本質である「人間心理」を巧みに捉えている。そのまま実践するも良し、アイデアを換骨奪胎したり組み合わせたりして、独自の施策にすることもできるはずだ。成功事例についても多数掲載されているので、飲食店、小売店、エステサロン、不動産会社、学習塾、士業など、特に B2Cビジネスの経営者やマーケティング担当者はぜひご一読いただきたい。
スカイプレジャー株式会社専務取締役。東邦大学非常勤講師。1978年、千葉県生まれ。千葉の広告会社でフリーペーパーの営業を行っていた時代、中小の店舗オーナーがなけなしの広告費を払ってフリーペーパーに掲載しても効果が出ずに、せっかく自分を信じて預けていただいたお金をドブに捨てたような結果になってしまう現実を目の当たりにし、この「広告のギャンブル性」に強い理不尽さを覚える。
「売れるための仕掛け」の必要性を感じ、自ら販促企画を学び、企画室を立ち上げ、企画室長に就任。会社の抱える約300社のお客様の全案件の企画立案を一人で担当することとなる。低予算で実施でき、かつ効果の高い販促ネタを次々と編み出して提案。ファストフードやファストファッションのように、安くて即効性のある「ファスト販促」として実施し、結果に繋げていく。現在も、ウェブ・紙広告にかかわらず、15年以上にわたって販促活動の企画・実施およびデザインツールの制作ディレクションを監修。特に、予算の限られた中小企業・店舗の販促サポートを得意とし、「絶対に損をさせない」結果にこだわった実践的な企画提案を多く手掛けている。マーケティングやPRの講演活動も多数。
Part 2 新規客をたちまち固定客にしてしまう販促技
Part 3 客単価を上げ、売り上げをアップさせる販促技
Part 4 ちょっとした工夫で売り上げが倍増する販促技
Part 5 まだまだある!売れ続ける仕組みをつくる販促技
要約ダイジェスト
お金も時間もある公務員だけを狙う「市役所オフィスサンプリング」
現代は格差社会と言われているが、そんな時代に不動産や高級車、ハイクラスな会員制サービスなどを売るには、いったい誰に広告を届ければ良いだろうか。注目すべきは、公務員だ。公務員であれば、ローンの審査が通らないということはまずあり得ない。安定的な収入があるということは、安定的に消費できるということでもあるのだ。
実はあまり知られていないが、「市役所のオフィス内で営業活動をする権利」というものがある。しかも、職員に対して有益であるものに限るという条件はあるが、基本的には申請すれば誰でも実施できる。私がこのルートに着目したのも、