『アメリカの大学生が学んでいる「伝え方」の教科書』
(スティーブン E.ルーカス/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 大勢の人の前で話し、自分の主張を伝えるプレゼンテーションスキルは、現代のビジネスシーンでは欠かせない。しかし一方で、自分の考えをどう伝えたら良いのかわからない、人前で話すことが苦手という人も多い。本書は、そんなプレゼン(英語圏ではパブリック・スピーキングと呼ぶ)の準備から構成、話し方のコツ、さらには紹介や受賞スピーチなどのテクニックまで解説した、まさにプレゼンの「教科書」と言える一冊だ。

 アメリカなどの多民族国家やグローバル社会では、話が伝わらなければ「話し手」が悪いという「話し手責任」の文化が浸透している。そのため、伝え方にも、小手先のテクニックではなく、確立された「型」やノウハウがあり、本書が解説するのは、そうしたグローバルスタンダードな伝え方の「型」だ。その結果、本書はハーバード大学など、全米1,000校以上の大学で教科書として採用され、圧倒的な支持を得ているという。

「忖度」という言葉に象徴される「聞き手責任」文化で育った日本人が、グローバルな活躍を目指すなら、そうしたノウハウを学ぶのは必須である。著者はウィスコンシン大学マディソン校教授で、著書がピューリッツァー賞にノミネートされたこともある伝え方のプロ。プレゼンが苦手な方から、さらにプレゼン能力に磨きをかけたい方まで、必ず実践の役にたつ一冊として、ぜひご一読いただきたい。

著者:スティーブン E.ルーカス(Stephen E.Lucas)
 1972年カリフォルニア大学サンタバーバラ校卒業し、ペンシルベニア州立大学で博士号取得。ウィスコンシン大学マディソン校教授。著書『レトリックと革命』は、1977年にナショナル・コミュニケーション学会のゴールデン周年記念賞を受賞し、ピューリッツァー賞にノミネートされた。教授としても数々の教育賞を受賞。

監訳:狩野みき(カノ ミキ)
 慶應義塾大学法学部卒、慶應義塾大学大学院博士課程修了 (英文学) 。慶應義塾大学、聖心女子大学、ビジネス・ブレークスルー大学講師。考える力イニシアティブ、THINK-AID主宰。20年にわたって大学等で「考える力」「伝える力」と英語を教える。『世界のエリートが学んできた 「自分で考える力」の授業』(日本実業出版社)『プログレッシブ英和中辞典』(共同執筆、小学館) など著書多数。2012年、TEDxTokyo TeachersにてTEDトーク “It’s Thinking Time”(英文)を披露し、好評を博した。

第1章 パブリック・スピーキング(人前で話す・伝える)はエリートになるアメリカ人の必須スキルである
第2章 準備をしよう
第3章 構成する・アウトラインを作る
第4章 プレゼンを行なう
第5章 「はじめ」と「終わり」がモノを言う
第6章 伝え方には「型」がある
第7章 話す目的別「伝え方の型」

要約ダイジェスト

「人前で話す」とは、どういうことか

 パブリック・スピーキング(プレゼン)は古来、重要なコミュニケーション手段として使われてきた。パブリック・スピーキングを通して自分の考えを伝え、まわりに影響を与えた人は、キング牧師、バラク・オバマ、アウン・サン・スー・チーなど大勢いる。

 大統領になるつもりはないし、自分には関係ないと思うかもしれないが、コミュニケーションカはどんな業界・職種でも必須だ。人前で話すとなると緊張する、という人も多いかもしれない。だが、わかりやすい順序で話す、相手によって伝え方を変える、相手の反応に合わせるなど、日常会話でやっていることは、パブリック・スピーキングで使うスキルでもある。つまり、

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