『大前研一ビジネスジャーナル No.9』(世界のリゾート&ツーリズム徹底研究)

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 大前研一氏が、グローバルなビジネス情報や旬のビジネスモデルを経営者層向けに解説する『大前研一ビジネスジャーナル』シリーズの第9弾。本号では「世界のリゾート&ツーリズム徹底研究」と題し、世界的には自動車産業を超える市場規模を持つ観光産業のトレンドと世界のリゾートや観光地の成功事例を特集、インバウンド時代における日本の観光産業が進むべき方向を指し示す。

 なぜ今リゾートなのか。それは、リゾートビジネスは、日本の重要課題である地方創生の切り札となり得るからだ。現在、ツーリズム産業は、超高級路線か格安路線かに二極化しているが、日本は中途半端な立ち位置となってしまっているという。つまり、近年訪日外国人は増えているが、日本の観光産業には実はもっと大きな可能性があるのだ。

 大前氏は日本に富裕層が満足できる「スーパーラグジュアリー・リゾート」が不足していることを指摘し、日系ホテルや旅館が、高級路線や独自性によって外資系ホテル群に打ち勝つ方策を明らかにする。データで裏付けながら次々と解説される事例や戦略は、観光やサービス産業に従事する方のみならず、個人消費者向けビジネスに携わる方などにとっても有益なヒントが詰まっている。

著者:大前 研一(オオマエ ケンイチ)
 1943年、福岡県若松市(現北九州市若松区)生まれ。早稲田大学理工学部卒業。東京工業大学大学院原子核工学科で修士号、 マサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号を取得。経営コンサルティング会社マッキンゼー& カンパニー日本社長、本社ディレクター、アジア太平洋地区会長等を歴任。94年退社。96~97年スタンフォード大学客員教授。97年にカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院公共政策学部教授に就任。
 現在、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長。オーストラリアのボンド大学の評議員 (Trustee)兼教授。また、起業家育成の第一人者として、05年4月にビジネス・ブレークスルー大学大学院を設立、学長に就任。2010年4月にはビジネス・ブレークスルー大学が開学、学長に就任。02年9月に中国遼寧省および天津市の経済顧問に、また10年には重慶の経済顧問に就任。04年3月、韓国・梨花大学国際大学院名誉教授に就任。「新・国富論」「新・大前研一レポート」等の著作で一貫して日本の改革を訴え続ける。
1.スーパーラグジュアリーリゾートの時代
2.「世界のリゾート」のトレンドと強みを探る
3.イノベーションの現場から/第5回:大前創希×小林慎和【後編】

要約ダイジェスト

地方振興の打ち手としてのリゾート開発

 今、世界のリゾートは二極化が進んでいる。一つは欧米の超一流ホテルやアジアの高級リゾートに代表される「スーパーラグジュアリーリゾート」、もう一つは格安ホテルや旅館、海水浴場やスキー場など、いわゆる大衆向けの「エコノミーリゾート」だ。この二極化したセグメントから成るツーリズム産業は巨大化が進み、世界全体で今や自動車産業よりも大きい。

 日本経済が縮小スパイラルに突入するリスクが高まる中、地域活性化の打ち手の一つとして考えられるのが「リゾート開発」である。幸い日本には、

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