- 本書の概要
- 著者プロフィール
現在日本には 800万人を超える障がい者がいるという。その中にはもちろん働くことが厳しい人もいるが、障がいの程度が軽度で、一般企業において十分に働くことができるレベルの人もいる。しかし、障がい者に対する一般的な認識は「支援される側」というものであり、多くの企業はその常識を拭えないでいる。本書はそんな思い込みに一石を投じ、障がい者への正しい理解と雇用を促進する1冊だ。
本書では、企業がCSRのためだけに障がい者を雇用していることや、障がい者就労支援施設への給付金問題などの現状を直視し、障がい者、企業、支援施設がお互いにパートナーとして支え合い、よりよりダイバーシティ社会をつくるために必要な工夫を示す。著者はカムラックという IT分野で障がい者支援事業を行う企業の代表を務める賀村研氏。障がい者に社会の一員であるという認識を持たせるなどの育成システムをつくり、それぞれの能力に適した雇用を創出している。
企業と障がい者との間に生まれるミスマッチはお互いの無知が原因であり、互いに歩み寄ることで不安を取り除くことができるという。障がい者(とその家族)、障がい者を雇用する企業、障がい者就労支援施設という、3者それぞれの立場に沿ったアドバイスは、実際に行動に移す際に非常に役立つはずだ。特に普段障がい者と触れ合うことの少ない経営者や採用担当者などには必読の 1冊である。
著者:賀村 研(カムラ ケン)
株式会社カムラック代表取締役。株式会社スーパーカムラック代表取締役。株式会社 else if取締役。一般社団法人中小企業事業推進機構理事。1972年生まれ。愛媛県松山市出身。日本大学農獣医学部卒業。大手ゼネコンで人間関係を学び、東京のITベンチャーで仕事の厳しさを学び、地方の中小SES企業で中央と地方の温度差と挫折を学び、Webポータルサービス企業で人との繋がりの大切さを学ぶ。
2013年に独立。株式会社カムラックを設立し、IT業界での営業経験を活かし障害者支援事業に参入。ITを活用した仕事を創造することで、働く障がい者の新しい未来創りにチャレンジ中。キーワードは企業との共存共栄~支えられる側からお互い支え合う関係へ~
株式会社カムラック代表取締役。株式会社スーパーカムラック代表取締役。株式会社 else if取締役。一般社団法人中小企業事業推進機構理事。1972年生まれ。愛媛県松山市出身。日本大学農獣医学部卒業。大手ゼネコンで人間関係を学び、東京のITベンチャーで仕事の厳しさを学び、地方の中小SES企業で中央と地方の温度差と挫折を学び、Webポータルサービス企業で人との繋がりの大切さを学ぶ。
2013年に独立。株式会社カムラックを設立し、IT業界での営業経験を活かし障害者支援事業に参入。ITを活用した仕事を創造することで、働く障がい者の新しい未来創りにチャレンジ中。キーワードは企業との共存共栄~支えられる側からお互い支え合う関係へ~
はじめに
第1章 障がい者雇用の背景
第2章 働く障がい者の理想と現実
第3章 三者の立場から迫る障がい者雇用
(1)働く障がい者が知っておきたい「障がい者雇用」
対談 カムラック就労メンバーに聞く「働くことで自信を持ち、自分の生き方を考えられた」
(2)企業が知っておきたい「障がい者雇用」
対談 カムラックと協業する一般企業に聞く「障がい者は、新たな可能性に挑戦するパートナー」
(3)障がい者就労支援施設が知っておきたい「障がい者雇用」
まとめ
おわりに
第1章 障がい者雇用の背景
第2章 働く障がい者の理想と現実
第3章 三者の立場から迫る障がい者雇用
(1)働く障がい者が知っておきたい「障がい者雇用」
対談 カムラック就労メンバーに聞く「働くことで自信を持ち、自分の生き方を考えられた」
(2)企業が知っておきたい「障がい者雇用」
対談 カムラックと協業する一般企業に聞く「障がい者は、新たな可能性に挑戦するパートナー」
(3)障がい者就労支援施設が知っておきたい「障がい者雇用」
まとめ
おわりに
要約ダイジェスト
障がい者を「お客様扱い」してしまう日本企業
現在の法律では、50人以上規模の会社は、1人以上の障がい者を雇用することが定められている。だが、この法制度を前向きに捉えている企業は少ない。このすれ違いが生んだ、ある出来事を私は忘れることができない。
ある障がいを持った女性が、企業に法定雇用の枠で採用された。彼女は、一般企業で働けると張り切って入社したが、
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