『2020年人工知能時代 僕たちの幸せな働き方』
(藤野貴教/著)

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  • 著者プロフィール
  • 目次
 昨今、人工知能(AI)に関するニュースや記事を毎日のように目にする。その中には、「シンギュラリティ(2045年には人工知能が全人類の知性を追い越すという考え方)」や、「AIに代替される仕事一覧」など、不安を掻き立てるものも多い。また、AIをうまく使いこなせ、という言説もあるが、では具体的に我々はどうすればいいのかが書かれているものは実は少ない。本書は、そうした疑問に丁寧に答えてくれる一冊だ。

 著者曰く、専門家でも意見が分かれるような未来予測に漠然とした不安を覚えることにはあまり意味がない。なぜなら一番大事なのは、「目の前の仕事」をどう変化・進化させるかだからである。そこで本書では、現在の AIの進化の最先端を紹介し、その上で、人間ならではの価値とは何か、営業・接客系、製造系、技術系、事務・管理系のそれぞれで、どのように仕事を進化させるべきかを具体的に解説。さらにはAIに代替されない「幸せな働き方」を体現するロールモデルのインタビューも示す。

 著者の藤野貴教氏は、テクノロジーの専門家ではなく、「働きごこち研究所」代表、組織開発・人材育成コンサルタントなどとして活躍する「働き方」の専門家。自身も認める「ど文系」出身者ゆえに、多くの人にとって気になるテーマが、適切な技術解説も踏まえながらわかりやすく解説されている。「AIに仕事が奪われる」というセンセーショナルな報道に不安を覚える方はぜひご一読いただきたい。その未来は以外と明るい。

著者:藤野 貴教(フジノ タカノリ)
 株式会社働きごこち研究所代表取締役。ワークスタイルクリエイター。組織開発・人材育成コンサルタント。グロービス経営大学院MBA(成績優秀修了者)。人工知能学会会員。外資系コンサルティング会社、人事コンサルティング会社を経て、東証マザーズ上場のIT企業において、人事採用・組織活性化・新規事業開発・営業マネジャーを経験。
 2007年、株式会社働きごこち研究所を設立。「ニュートラルメソッド」を基に、「働くって楽しい! 」と感じられる働きごこちのよい組織づくりの支援を実践中。2015年から現在の研究テーマは「人工知能の進化と働き方の変化」。研修やセミナーの受講者はのべ1万人を超える。
 2006年、27歳のときに東京を「卒業」。愛知県の田舎(西尾市幡豆町ハズフォルニア)で子育て中。家から海まで歩いて5分。職場までは1時間半。趣味はスタンディングアップパドル(SUP)と田んぼ。本書は、著者が「働き方」の専門家として、人工知能が進化する中で、いかに人間として幸せに働き、生きるかというヒントを提案した希望の書である。
第1章 人工知能はどこまで進化しているのか?
第2章 1人1人はどう進化していけばよいのか?
 1.営業・接客系
 2.製造系
 3.技術系
 4.事務・管理系
第3章 組織のリーダーはどう進化していけばよいのか?
第4章 人工知能時代の新しい働き方のモデル
 case1.西野亮廣さん 芸人という枠を超えた「イノベーター」
 case2.丸幸弘さん 「人間とは何か」を問い続ける
 case3. 熱田安武さん 「身体性と創意工夫」を究める
第5章 人間の強みを突き詰める

要約ダイジェスト

AIが苦手な領域から人間の仕事の価値を考える

 AIが進化していく時代において、私たち人間にはどんな価値を生み出すことが求められるのか?そのヒントは、「AIが苦手なことから人間の価値を考える」ことにある。

 人間の仕事の価値をマトリクスで分類すると、

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