- 本書の概要
- 著者プロフィール
弁護士として多数の人々の人生の浮沈を見てきた著者によれば、運の良い人、そして運が悪い人は、確かに存在するという。例えば、私たちは悪賢いことをして成功している人を見て、あまり道徳観念と成功は関係がないのだと思う。しかし、我々は成功している姿しか目にしないが、多数の「失敗者」も訪れる弁護士の目からは、悪事をして手に入れた成功の多くは、決して長続きしないと言えるという。
このように、運の悪い人は、強欲で争い事が絶えない。反対に運の良い人は、人徳があり、私利私欲ではなく公益を考えて働く。本書では、そんな多数の事例が示されている。また、弁護士らしからぬ意見に思えるが、著者は「争いは避けるべき」と強調する。特に裁判沙汰になるのは下策だという。勝っても負けても運を落とすだけだからだ。すなわち、感謝や報恩に務め、人徳を磨くことが運をよくする一番の近道なのだ。
このように、運の悪い人は、強欲で争い事が絶えない。反対に運の良い人は、人徳があり、私利私欲ではなく公益を考えて働く。本書では、そんな多数の事例が示されている。また、弁護士らしからぬ意見に思えるが、著者は「争いは避けるべき」と強調する。特に裁判沙汰になるのは下策だという。勝っても負けても運を落とすだけだからだ。すなわち、感謝や報恩に務め、人徳を磨くことが運をよくする一番の近道なのだ。
著者はキャリア 47年にわたる弁護士生活を送り、現在はエートス法律事務所に所属。延べ 1万人以上の依頼者と対峙し、弁護士でありながら「争わない生き方」を提唱し、「いのちの電話」相談員や傾聴ボランティアなどの活動も積極的に行う人物。修羅場である訴訟を数多く見てきた弁護士ならではの、幸福な人生を送るための知恵に満ちた一冊だ。
著者:西中 務(ニシナカ ツトム)
弁護士。1942年大阪市淀川区生まれ。大阪府立北野高校、大阪大学法学部を卒業後、会社勤務を経て25歳で司法試験に合格。以来、半世紀近く弁護士として、民事、刑事のさまざまな事件を経験。依頼者はのべ1万人を超える。本書で紹介する出来事をきっかけに、弁護士でありながら「争わない生き方」の重要性を痛感。人との縁を大切に考え、毎年出す暑中見舞いと年賀状は2万枚にのぼる。現在はエートス法律事務所に所属。社会貢献活動として、法律事務所の1階をセミナールームとして無料で一般に貸しているほか、老人ホームでの傾聴ボランティアなども行っている。「いのちの電話」の相談員も10年間務めた。著書に『ベテラン弁護士の「争わない生き方」が道を拓く』(ぱる出版)がある。
弁護士。1942年大阪市淀川区生まれ。大阪府立北野高校、大阪大学法学部を卒業後、会社勤務を経て25歳で司法試験に合格。以来、半世紀近く弁護士として、民事、刑事のさまざまな事件を経験。依頼者はのべ1万人を超える。本書で紹介する出来事をきっかけに、弁護士でありながら「争わない生き方」の重要性を痛感。人との縁を大切に考え、毎年出す暑中見舞いと年賀状は2万枚にのぼる。現在はエートス法律事務所に所属。社会貢献活動として、法律事務所の1階をセミナールームとして無料で一般に貸しているほか、老人ホームでの傾聴ボランティアなども行っている。「いのちの電話」の相談員も10年間務めた。著書に『ベテラン弁護士の「争わない生き方」が道を拓く』(ぱる出版)がある。
はじめに 運の不思議「幸運な人の条件」とは
第1章 運
第2章 罪
第3章 恩
第4章 徳
第5章 言葉
第6章 善
おわりに
第1章 運
第2章 罪
第3章 恩
第4章 徳
第5章 言葉
第6章 善
おわりに
要約ダイジェスト
弁護士は悪い人の末路を知っている
半世紀近く弁護士をして、一万人もの人生を見てきたが、世の中には、確かに運の良い人と悪い人がいる。例えば、運の悪い人は、同じようなトラブルに何度も見舞われる。かと思えば、全く逆の人もいる。商売に関連した法律相談のために事務所に来るのだが、やはり何度も事務所にいらっしゃる。そして、来るたびに、会社は大きくなっている。
膨大な数の依頼者を見ているうち、
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