『スマホでサンマが焼ける日』
(江田 健二/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 今、電力・エネルギー産業が大きな変革期を迎えているという。2016年4月から始まった「電力小売全面自由化」により、新規参入事業者が相次いだニュースは記憶に新しいが、それだけではない。すべてのモノがインターネットにつながる IoTやスマートメーター、ワイヤレス給電、蓄電池、環境発電(微小なエネルギーを電力に変換する技術)などの新しい技術やシステムにより、新規ビジネスの可能性が大きく広がっているのだ。

 本書では、インターネットの普及により我々の生活が大きく変化したように、電力・エネルギーの「デジタル化」「分散化」「シェア(共有)」などにより、今後 20年ほどで我々のワークスタイルやライフスタイルがどう変わっていくかを解説する。ドローン、EV(電気自動車)、スマート家電、ビットコインなど、今話題のテクノロジーとも絡めながら描かれる具体的な未来予想図からは、様々なヒントが得られるはずだ。

 著者はアクセンチュア株式会社を経て、現在は一般社団法人エネルギー情報センター理事、RAUL株式会社 代表取締役などを務める江田健二氏。エネルギーに関する正しい情報をわかりやすく伝えること、ITとエネルギーを融合させた新たなビジネス創造を目的とした執筆・講演活動も行っており、本書でも専門的なトピックがわかりやすく解説されている。電力・エネルギーやテクノロジー事情に疎い方こそぜひご一読いただきたい。

著者:江田 健二(エダ ケンジ)
 「環境・エネルギーに関する情報を客観的にわかりやすく広くつたえること」「デジタルテクノロジーと環境・エネルギーを融合させた新たなビジネスを創造すること」を目的に執筆/講演活動などを実施。富山県砺波市出身。慶應義塾大学経済学部卒業後、アンダーセン・コンサルティング(現アクセンチュア株式会社)に入社。現在は、一般社団法人エネルギー情報センター理事、一般社団法人エコマート運営委員、RAUL株式会社 代表取締役等。
 著書に『かんたん解説!! 1時間でわかる電力自由化 入門』(good.book)、『3時間でわかるこれからの電力業界 ―マーケティング編―』(good.book)など。
第1章 電気は「アナログからデジタル」へ
第2章 「集中から分散」へシフトするエネルギー産業
第3章 電気は「ワイヤードからワイヤレス」へ
第4章 エネルギー産業は「流通業から情報産業」へ
第5章 エネルギーをシェアする時代に生きる私たち

要約ダイジェスト

電気は「アナログからデジタル」、「集中から分散」へ

 私たちは、今から通信革命と同じような、またはそれ以上の世界的大変革の時代に突入しようとしている。それは、今話題の「IoT」と密接な関係にある「電気(エネルギー)のデジタル化」だ。「電気のデジタル化」とは、電気利用情報が網目のような細かいデータになり、「電気利用の見える化」が実現されることである。

 そうした電気利用状況のデータを細かく、

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