『アイデア大全』
(読書猿/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
「良いアイデアが浮かばない」というのは、多くのビジネスパーソンならば誰しもぶつかる壁である。より多くのアイデアを生み出し、膨らませていくには、自分の中にいくつもの発想のためのツールやアイデアの引き出しを持つことが有効となるが、それらをすぐに使える形で増やしてくれるのが、発想法の大全集である本書『アイデア大全』だ。

 本書では、古今東西の 42ものアイデア発想法が集められ、そのそれぞれについて具体的な用途とプロセス、事例や背景知識がまとめられ、さまざまな角度から物事を見ることができるように構成されている。さらに著者は、本書は実用書であると同時に人文書でもあると語る。つまり、単なるスキルリストではなく、各発想法が考案された思想的背景や歴史にまで踏み込み、それらを関連付けながら知見を深めることのできる内容なのだ。

 著者はブログなどで多くの本を紹介する正体不明の読書家、ペンネーム「読書猿」氏。随所に知識や見聞の広さを感じさせる引用があり、読者はその尋常ならざる博学ぶりに驚かされつつ、一気に読み進めてしまうはずだ。企画や開発などの職種にとどまらず、個人的な悩みから組織課題まで、何かを生み出し、解決したいと思う方には必読必携の一冊。

著者:読書猿(ドクショザル)
 正体不明、博覧強記の読書家。メルマガやブログなどで、ギリシャ哲学から集合論、現代文学からアマチュア科学者教則本、日の当たらない古典から目も当てられない新刊まで紹介している。人を食ったようなペンネームだが、「読書家、読書人を名乗る方々に遠く及ばない浅学の身」ゆえのネーミングとのこと。知性と謙虚さを兼ね備えた在野の賢人。
読書猿Classic:between/beyond readers
まえがき 発想法は人間の知的営為の原点
第I部 0から 1へ
 第1章 自分に尋ねる
 第2章 偶然を読む
 第3章 問題を察知する
 第4章 問題を分析する
 第5章 仮定を疑う
第II部 1から複数へ
 第6章 視点を変える
 第7章 組み合わせる
 第8章 矛盾から考える
 第9章 アナロジーで考える
 第10章 パラフレーズする
 第11章 待ち受ける
アイデア史年表
索引

要約ダイジェスト

バグリスト——不愉快は汲めども尽きぬ発想の泉

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