- 本書の概要
- 著者プロフィール
著者はメンタルヘルスなどを専門とする臨床医、経営コンサルタント、米海軍特殊部隊ネイビーシールズ元隊員の 3名の専門家。本書では、医療・ビジネス・軍隊の各分野で逆境に強い人の特徴を調査し、どんな分野でも通用する対処法を示す。
本書によれば、逆境に強い人の特徴は、彼らの持つ「レジリエンス(立ち直る力、折れない心)」にある。レジリエンスを身につけ、超一流のメンタルを手に入れることは、逆境に打ち克つだけでなく、自分の能力を最大化することにつながる。そしてレジリエンスを構成する 5つの要素は、誰もが訓練して習得できるものだという。
一読すれば、ビジネス現場においてもレジリエンスが大いに役立つことが理解できるはずだ。人前でのプレゼンや、会議、提案の場面などで思うように力を発揮できないと感じている方、今まさに逆境に置かれている方にとっての希望となる必読の一冊である。
現代のストレスマネジメントと災害時メンタルヘルスの生みの親の1人。ジョンズ・ホプキンス大学医学部准教授で、精神医学と行動科学を教える。また、メリーランド州のロヨラ大学心理学教授、UMBCトレーニング・センターでレジリエンス部門のエグゼクティブ・ディレクターを務める。さらに、ジョンズ・ホプキンス大学公衆衛生準備プログラムと国際保健学部でも教鞭を執る。連邦緊急事態管理庁、FBIアカデミー、アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局、連邦航空保安局でコンサルタントを歴任。クウェート首長府でシニア・リサーチ・アドバイザーを務めたこともある。
著者:ダグラス・A・ストラウス博士(Douglas A.Strouse,Ph.D.)
国際経営コンサルティング会社のウェクスリー・コンサルティング人材開発社パートナー。クライアントには、デュラセル、オールズモビル、ユナイテッド航空、フリトレー、GE、ゼネラルモーターズ、グッドイヤーなどが名を連ねる。データ管理会社のグローバル・データ・ソース創設者でもある。中小企業経営者に教育の場を提供するNPO、CEOクラブ創設者兼理事長。フィリピン、ドバイ、ギリシャにもCEOクラブの支部をつくる。ジョンズ・ホプキンス大学精神医学部諮問会議メンバー。
著者:デニス・K・マコーマック博士(Dennis K.McCormack,Ph.D)
ネイビーシールズ創設時の隊員。ベトナムにおけるシールズの戦闘ドクトリンと戦術の開発に携わる。数学で学士号、カウンセリングで修士号、リーダーシップ学、人間行動学、職業心理学で博士号を取得。国防総省(陸軍)で心理学アドバイザーを務める。ジョージア州フォートスチュアートのウィン陸軍コミュニティ病院でチーフを務め、仕事ぶりを評価されて公式に表彰されたこともある。
桜田直美(サクラダ ナオミ)
翻訳家。早稲田大学第一文学部卒。訳書に『こうして、思考は現実になる』『こうして、思考は現実になる(2)』(サンマーク出版)、『自信がない人は一流になれる』(PHP研究所)『生きるために大切なこと』(方丈社)、『「潜在意識」を変えれば、すべてうまくいく』(SBクリエイティブ)、『10%HAPPIER』(大和書房)などがある。
第1章 能動的な楽観主義を手に入れる
第2章 決断力と行動力を手に入れる
第3章 道徳的な指針を手に入れる
第4章 粘り強さを手に入れる
第5章 周囲のサポートを手に入れる
終章 超一流のメンタルを手に入れる
要約ダイジェスト
超一流のメンタルに必要なもの
ある種の仕事や職場、例えば医療、警察、探索と救助、遺体の回収、消火などに携わる人たちは、普通の人が一生見なくてすむような光景を、日常的に目にしている。この過酷な職場で、長く充実したキャリアを築く人もいれば、そうでない人もいる。
カギを握るのは超一流のメンタル「レジリエンス」だ。これは、