『マネジメントとは何か』
(スティーブン P. ロビンズ/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 マネジメントの手法を説いた書籍は多いが、個人的な経験に基づいていたり、根拠が希薄な内容の本もまた多い。本書『マネジメントとは何か』は、そうした裏付けのない「マネジメントの迷信」を排し、人間行動や組織行動学の研究成果から、マネジメントに効果的だと実証されている内容を、専門用語を使わずに解説した一冊だ。

 著者は元サンディエゴ州立大学教授で、マネジメント・組織行動学分野の権威 スティーブン P.ロビンズ氏。累計600万部超を誇るマネジメント教科書の執筆者としても知られている。本書では著者のマネジメント指南書の決定版として、「採用」「モチベーション」「コミュニケーション」「リーダーシップ」「チーム作り」など 9つのテーマで組織マネジャーが直面する課題への対処法を提示する。

 実践的なケースごとに読み切りの形でまとめられているため、興味がある分野をピックアップして読むこともでき、また、初版時(2002年)には顕在化していなかったオンラインでの「バーチャルなリーダーシップ」や「デジタル雑音」といった、現代ならではの論点も加えられている。新任マネジャーから経営者まで、組織マネジメントに関わる全ての方が端的に正しいマネジメントを習得できる良書である。

著者:スティーブン・P・ロビンズ(Stephen P.Robbins)
 元サンディエゴ州立大学教授。マネジメントと組織行動学の分野における世界一のベストセラー教科書作者。著作はアメリカの1500校以上の大学やカレッジで使われ、19言語に翻訳されている。シェルオイルとレイノルズ・メタルズの経営陣に参加。米国マスターズ陸上殿堂のメンバーであり、個人短距離走で11度の世界タイトルに輝き、米国と世界の年齢別記録を何度も塗り変えている。著書に『[新版]組織行動のマネジメント 入門から実践へ』『マネジメント入門 グローバル経営のための理論と実践』(ダイヤモンド社)など。

訳者:清川幸美(キヨカワ ユキミ)
 翻訳家。主な訳書に『はじめのコーチング』(ソフトバンククリエイティブ)、『ITにお
金を使うのは、もうおやめなさい』(ランダムハウス講談社)、『世界を動かした21の
演説』(英治出版)などがある。

はじめに
第1部 採用
第2部 モチベーション
第3部 リーダーシップ
第4部 コミュニケーション
第5部 チーム作り
第6部 衝突の処理
第7部 職務設計
第8部 業績評価
第9部 変化への対応

要約ダイジェスト

部下がやる気を出さない理由

 経験豊富なマネジャーがよく「やる気のある人間など、もうどこにもいない」と嘆いているが、もしそのとおりなら、悪いのはマネジャーと組織の慣行であり、従業員ではない。従業員がやる気を出さないのは、努力と業績、業績と報酬、実際に受け取る報酬と本当にほしい報酬、

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