『自分を捨てる仕事術』
(石井朋彦/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
「自分のやりたいことをやろう」「個性を活かそう」というのが今の世間的な風潮であり、そうした価値観で活躍している成功者も多い。だが、ビジネスにおいて、特に若いうちは、そのスタンスでうまくいくとは限らない。著者であり、気鋭のアニメ映画プロデューサーとして活躍する石井朋彦氏も、若手時代にそんな悩みにぶつかった一人だ。

 著者は、スタジオジブリの名プロデューサー・鈴木敏夫氏の下で働き、師である鈴木氏から独自の「自分を捨てる」仕事術を教わったという。それは、「他者を真似する」「(自分の意見ではなく)他人の意見をノートにとる」「人を肩書きで判断する」など、一見非常識ながら深く仕事の本質をついたものだ。

 自身も「自分の意見を持たないなんて、生きている意味がない」とまで考えるプライドの高い若者だったという著者が、徹底して自分を捨ててみることで、逆に壁を打ち破り、新境地を獲得していく姿は、読者の仕事観にも大きな示唆を与えてくれるはずだ。

 本書では、随所に出てくる鈴木氏の言葉や著者の失敗エピソードなどから、個人として成果を出すだけでなく、組織の成果を最大化させる具体的方法論まで余すところなく描かれている。仕事に行き詰まりを感じている方はもちろん、チームや部下を指導する立場にある方にもぜひご一読いただきたい。

著者:石井 朋彦(イシイ トモヒコ)
 1977年生まれ。アニメーション映画プロデューサー。スタジオジブリで『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』等のプロデューサー補を担当。『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』『ふうせんいぬティニー』等、プロデュース作品多数。現在は、株式会社クラフター取締役プロデューサー。アニメ界のイチロー(似)と呼ばれ、タクシーの運転手さんに本人と間違えられること多数。アメリカのレストランで少年にサインを求められ、「I’m not Ichiro.」と答えたら少年が泣き出してしまったことがトラウマ。
第1章 自分を捨てて他者を真似る
第2章[実践編]鈴木敏夫が教えたエゴを手放す仕事のメソッド
第3章[実践編]自分を捨てると人が見える

要約ダイジェスト

人の意見だけを、書く、まとめる、読み返す

 師であるスタジオジブリの鈴木敏夫さんが教えてくれた「仕事術」とは、「自分を捨てて他人の真似をする」という仕事術だ。「自分を捨てておれの真似をしろ」と言われても、はじめは途方に暮れるばかりだった。どうしたらいいかわからず、結果、毎日怒鳴られる。

 会議室を確保し、席順を決め、議事録を取ることが、最初の仕事だった。会議が始まったら、

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