『日本電産 永守重信社長からのファクス42枚』
(川勝宣昭/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 1973年の創業から、日本経済の「失われた20年」をものともせず、今や売上高1兆円を超える(2015年3月期)世界的な総合モーターメーカーへと急成長を遂げた日本電産。本書は、同社を率い、現代のカリスマ経営者とも呼ばれる永守重信 社長兼会長から直接薫陶を受けた著者が、その教えを「永守語録」としてまとめた一冊だ。

 日本電産の経営の特徴は、M&Aとその経営再建手法にもある。本書の永守氏の言葉のほとんどは、「1年で黒字化、3年で業界トップ」という過酷な企業再建を担当した著者が、永守社長から毎日のように送られてきたファックスのなかから選ばれたものである。そのため、臨場感とともに、短い言葉のなかに経営の要諦が凝縮されている。

「意識改革を徹底せよ」「当たり前のことを当たり前にやれる会社にせよ」「1番以外は皆ビリや」「すぐやる、必ずやる、できるまでやる」といった一見苛烈なメッセージに込められた深い意味が、その背景や日本電産の歴史なども踏まえて納得できるはずだ。

 著者の川勝宣昭氏は、日産自動車から日本電産にスカウトされ、M&Aや日本電産シバウラ、日本電産ネミコンの再建を担当、現在は経営コンサルタントとして活躍する人物。直近では“残業ゼロ”の働き方改革を打ち出し注目を浴びる永守社長の原点とも言える内容であり、経営者層はもちろん、企業変革や企業再建に携わる方には必読の内容だ。

著者:川勝宣昭(カワカツ ノリアキ)
 経営コンサルタント。1942年、三重県生まれ。1967年、早稲田大学商学部卒業後、日産自動車に入社。生産、広報、全社経営企画、さらには技術開発企画から海外営業、現地法人経営者という幅広いキャリアを積む。1998年、急成長企業の日本電産にスカウト移籍。同社取締役(M&A担当)を経て、カリスマ経営者・永守重信氏の直接指導のもと、日本電産シバウラ、日本電産ネミコンの再建に携わる。
 永守流「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」のスピード・執念経営の実践導入で破綻寸前企業の1年以内の急速浮上(売上倍増)と黒字化をすべて達成。2007年、経営コンサルタントとして独立。現在、DANTOTZ consulting(ダントツ コンサルティング)代表として中小企業から一部上場企業までのクライアント企業に対し、速攻型営業力強化およびコストダウン両面で強い企業づくりを指導中。
第1章 会社を変えよ!それがスタートだ
第2章 “スピード”こそ最大の武器
第3章 徹底する会社は、気持ちがよいものだ
第4章 困難から逃げるな、逃げると解決策も逃げていく
第5章 営業を機関車にせよ
第6章 ダントツのコストダウン
第7章 リーダーで会社は9割が決まる

要約ダイジェスト

「意識改革を徹底せよ。それが企業カルチャーになるまで」

 日本電産は 1973年の創業以来、50社以上の M&Aを行ってきたが、いままで1社の例外もなく、1年以内にピカピカの黒字会社に変身させてきた。通常、赤字会社の再建を銀行が行う場合は資産の切り売りから始まり、場合によってはリストラと称するクビ切りを行う。

 しかし、日本電産の再建は、

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