『ワーク・シフト』
(リンダ・グラットン/著)

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 グローバル化やテクノロジーの進化により、近年働き方は多様化している。在宅勤務や、プロジェクトごとにメンバーを募り、クラウドファンディングで資金調達をして仕事を行うといった、会社という「箱」にとらわれない働き方も増えてきた。月曜から金曜、9時から 17時までといった画一的な働き方は、すでに崩れかかっている。

 そこで本書では働き方の未来を変える要因から、明暗 2つの未来を描き、明るい未来を実現するための 働き方の「3つのシフト」を提示する。3つのシフトとは「ゼネラリストから連続スペシャリストへ」「孤独な競争から協力して起こすイノベーションへ」「大量消費から情熱を傾けられる経験へ」という、いずれも古い発想からの脱皮を促すものだ。

 自由に働き方を選択できる社会では、選択に対する不安が常につきまとうが、私たちがこれから迎える時代は、産業革命以来の大変革が待ち受けていると言われる。そのため、著者であり、経営組織論の権威、リンダ・グラットン氏は、私たちの課題は、明確な意図を持った職業生活を送ることだと説く。

 一読すれば、働き方だけでなく、これからの「生き方」を考える上で貴重な示唆を得られるだろう。未来を生き抜くためには積極的なシフトが必要だ。本書の続編である『LIFE SHIFT』と合わせて、ビジネスパーソン必読の一冊である。

著者:リンダ・グラットン(Lynda Gratton)
 ロンドン・ビジネススクール教授。経営組織論の世界的権威で、英タイムズ紙の選ぶ「世界のトップビジネス思想家15人」のひとり。ファイナンシャルタイムズでは「今後10年で未来に最もインパクトを与えるビジネス理論家」と賞され、英エコノミスト誌の「仕事の未来を予測する識者トップ200人」に名を連ねる。組織におけるイノベーションを促進するスポッツムーブメントの創始者。『HotSpots』『Glow』『Living Strategy』など7冊の著作は、計20ヶ国語以上に翻訳されている。人事、組織活性化のエキスパートとして欧米、アジアのグローバル企業に対してアドバイスを行う。現在、シンガポール政府のヒューマンキャピタルアドバイザリーボードメンバー。

訳者:池村千秋(イケムラ チアキ)
『フリーエージェント社会の到来』(ダニエル・ピンク著、ダイヤモンド社)、『グーグル ネット覇者の真実』(共著、スティーブン・レヴィ著、阪急コミュニケーションズ)、『マネジャーの実像』(ヘンリー・ミンツバーグ著、日経BP社)、『ホワイトスペース戦略』(マーク・ジョンソン著、阪急コミュニケーションズ)など訳書多数。

働き方の未来は今日始まる
プロローグ 働き方の未来は今日始まる
第1部 なにが働き方の未来を変えるのか?
第2部 「漫然と迎える未来」の暗い現実
第3部 「主題的に築く未来」の明るい日々
第4部 働き方を“シフト”する
エピローグ 未来のために知っておくべきこと

要約ダイジェスト

なにが働き方の未来を変えるのか?

 18世紀後半から 19世紀前半にかけてイギリスで始まった産業革命は、仕事のあり方を根底から変えたが、私の息子たちの世代が経験する変化もそれに匹敵するくらい劇的なものになる。これから起きようとしている変化を突き動かすのは、5つの要因の複雑な相乗効果だ。

 5つの要因とは、テクノロジーの進化、グローバル化の進展、人口構成の変化と長寿化、社会の変化、そしてエネルギー・環境問題の深刻化である。これらが組み合わさり、働き方の常識が根底から覆る。仕事の環境や内容だけではなく、

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