『これからインターネットに起こる「不可避な12の出来事」』
(ケヴィン・ケリー/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 インターネットが一般に普及したのはここ20年ほどだが、それ以前と比較して考えられないほど日常生活やビジネスは変化した。そうしたテクノロジー進化の本質を説き世界中で話題を呼んでいるのが、米『WIRED』誌の創刊編集長を務めたケヴィン・ケリー氏の最新作『< インターネット>の次に来るもの ―未来を決める12の法則』(NHK出版)だ。

 本書は、同書で主張された不可避(INEVITABLE)な12の潮流を、本人の講演資料を元に、コンパクトにビジュアル解説した一冊である。同書と同じく服部桂氏が翻訳を手掛け、テクノロジー進化の「原理原則」ともいうべきエッセンスをわかりやすく解説する。

 その潮流は、BECOMING(なっていく)、COGNIFYING(認知していく)、INTERACTING(インタラクションしていく)、ACCESSING(アクセスしていく)、SHARING(シェアしていく)といった 12の項目であらわされ、AI、VR(仮想現実)、ブロックチェーン、IoTなどの個別技術も踏まえ、未来社会の姿が明らかになる。

 著者が説く、人々の価値観も含めあらゆるものが「必然的に」変わっていく未来はポジティブなものであり、しかもその変化は始まったばかりだという。「AIが仕事を奪う」といった報道に不安を覚えている方はもちろん、テクノロジーに詳しい方もぜひご一読いただきたい。全体観をもって20年、30年先の世界を見通す羅針盤となるはずだ。

著者:ケヴィン・ケリー(Kevin Kelly)
 著述家、編集者。「ホール・アース・ソフトウェア・カタログ」(1984~85)編集者。雑誌「ホール・アース・レビュー」の発行編集を歴任。1993年には雑誌「Wired」を共同で設立。以後、1999年まで編集長。現在は、毎月50万人がアクセスするサイト「Cool Tools」を運営する。ハッカーズ・カンファレンスの共同創設者。著書は『「複雑系」を超えて』(アスキー)『ニューエコノミー勝者の条件』(ダイヤモンド社)『テクニウム』(みすず書房)『〈インターネット〉の次に来るもの』(NHK出版)など多数。

翻訳:服部 桂(ハットリ カツラ)
 1978年に朝日新聞社に入社。84年から86年までAT&Tとの通信ベンチャー(日本ENS)に出向。87年から89年までMITメディアラボ客員研究員。科学部記者や雑誌編集者を経てジャーナリスト学校シニア研究員に。退職後、大学で教鞭を執りながらジャーナリストとして執筆活動に従事。著書に『人工現実感の世界』(工業調査会)『人工生命の世界』(オーム社)『メディアの予言者』(廣済堂出版)。訳書に『デジタル・マクルーハン』『パソコン創世「第3の神話」』『ヴィクトリア朝時代のインターネット』『謎のチェス指し人形「ターク」』『チューリング情報時代のパイオニア』(以上、NTT出版)『テクニウム』(みすず書房)『〈インターネット〉の次に来るもの』(NHK出版)など多数。

The Inevitable 不可避なこと
1.BECOMING なっていく
2.COGNIFYING 認知していく
3.INTERACTING 相互作用していく
4.ACCESSING アクセスしていく
5.SHARING シェアしていく
6.SCREENING スクリーンで表現していく
7.FLOWING 流れていく
8.TRACKING 追跡していく
9.REMIXING リミックスしていく
10.FILTERING フィルターしていく
11.QUESTIONING 疑問を生んでいく
12.BEGINNING 始まっていく
『< インターネット>の次に来るもの』から何を学ぶか

要約ダイジェスト

The Inevitable 不可避なこと

 テクノロジーのもたらす未来の多くは予測できないが、ある局面については確実に言えることがある。例えば、雨水がどういう経路を通って谷底に流れ落ちるかの予測はできないが、落ちていく全般的な方向については、

続きを読むには会員登録が必要です。

© 2017 ZENBOOKS,Inc. All Rights Reserved.
要約記事は出版社または著作者から適法に許諾を取得し、作成・掲載しています。本記事の知的所有権は株式会社ゼンブックスに帰属し、本記事を無断で複製、配布、譲渡することは固く禁じます

特集