『出光佐三 人を動かす100の言葉』
(プレジデント書籍編集部/編)

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  • 著者プロフィール
  • 目次
 ベストセラーとなり、先ごろ映画化もされた『海賊とよばれた男』(百田尚樹著/講談社)の主人公のモデルであり、出光興産創業者・出光佐三氏は、まさに驚嘆すべき人物だ。金銭ではなく「人間尊重」を経営の要諦として国際石油メジャーに立ち向かい、戦後日本経済復興の礎となった。

 その生涯は反骨精神に満ちている。若くして石油業界で財を成すも敗戦によりすべてを失う。しかし社員を解雇することなく、占領下の日本で独立経営を貫き、国際石油メジャーに屈することなく再び出光を日本を代表する企業に導いた。その間、「日章丸事件」でイランから石油の直接買い付けを行い世界を驚かせるなど、エピソードには事欠かない。

 本書では「愚痴をやめよ。今から建設にかかれ」「出光商会の主義の第一は人間尊重であり、第二も人、第三も人である」など、エピソードとともに氏の思想を象徴する 100の名言を掲載。学生生活から独立雄飛、戦後の苦闘、日章丸事件、晩年までを描いた評伝としても秀逸だ。

「人間尊重」「大家族主義」をモットーに政府や外圧に臆することなく立ち向かう根底には、一企業の経営者ではなく、常に国民全体の利益を考える姿勢があった。日本や世界の健全な発展を見通していた出光佐三氏の言葉は、時代を超えて、経営者はもちろんすべてのビジネスパーソンに大きな示唆を与えてくれるはずだ。

編集:プレジデント書籍編集部
第1章 気概
第2章 人間尊重
第3章 反骨精神
第4章 志
第5章 正義
第6章 無我
第7章 決断
第8章 自由
第9章 曙光
出光佐三略年表

要約ダイジェスト

「生産者より消費者へ。」

 出光佐三は神戸高商在学中、将来、外交官になる意志を固めていた。ところが父の藤六に、「男と生まれたからにゃ、独立して自分ちゅうもんを立て通さにゃいかん。それには、商人が一番じゃ」とたしなめられる。

「しかし、商人も金銭の支配をまぬがれないではないか」「商人の社会的な存在理由は、いったいどこにあるのか。商人の目的を営利以外に求めるとすれば、それはなにか」、佐三の内に沸いた素朴で根本の疑問は、

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