『「言葉にできる」は武器になる。』
(梅田 悟司/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 ビジネスメールや日常会話、SNSの投稿などにおいて、「自分の言いたいことが伝わらない」「もっと人を惹きつける文章を書きたい」といった、言葉に関する悩みを持つ人は多い。そのため、書店には伝え方や雑談スキルを鍛える本が並び、「言葉を改善する技術」や「伝わる言葉の磨き方」といった具体的な方法が求められている。

 しかし、著者はこうした風潮に警鐘を鳴らす。なぜなら、言葉は「思考の上澄み」に過ぎず、言葉を発する前の「自分の意見を育てるプロセス」こそが重要だからだ。そのプロセスなしでいくら伝え方や語彙力を磨いても、人の心を動かすことはできないのだ。

 本書では、言葉を実際の発言や文章である「外に向かう言葉」と、物事を考える時に無意識のうちに頭の中で発している「内なる言葉」に分け、より深く考えるための「内なる言葉」を磨くプロセスを解説する。実際に、電通でジョージア「世界は誰かの仕事でできている。」やタウンワーク「バイトするなら、タウンワーク。」などを手掛けたコピーライターとして、多数の受賞歴を持つ著者は「内なる言葉」に意識を向けることで、生み出す言葉の質が一変したという。

 一読すれば、なぜ一流と呼ばれる経営者やビジネスパーソンの「言葉」に人を動かす力があるのか、彼らがいかに言葉を大切に扱っているのかがわかるはずだ。より伝わるコミュニケーション力を手に入れたい方はもちろん、思考力や視座を一段レベルアップさせたい方もぜひご一読いただきたい。

著者:梅田悟司(ウメダ サトシ)
 電通コピーライター・コンセプター1979年生まれ。上智大学大学院理工学研究科修了。レコード会社を立ち上げた後、電通入社。国内外の広告賞・マーケティング賞をはじめ、3度のグッドデザイン賞や官公庁長官表彰などを受ける。CM総合研究所が選出するコピーライタートップ10に2014、15年と2年連続で選出。最近の主な話題作は、ジョージア「世界は誰かの仕事でできている。」「この国を支える人を支えたい。」、タウンワーク「その経験は味方だ。」「バイトするならタウンワーク。」がある。
 また、2016年4月からオンエアされたTBS『日曜劇場 99.9』ではコミュニケーション・ディレクターを務めるなど、ますます活動領域を広げている。著書に『企画者は3度たくらむ』ほか。横浜市立大学国際都市学系客員研究員。日本デザイン学会正会員。東京コピーライターズクラブ会員。
1.「内なる言葉」と向き合う
2.正しく考えを深める「思考サイクル」
3.プロが行う「言葉にするプロセス」

要約ダイジェスト

「内なる言葉」と向き合う

「梅田さんは、どうやって伝わる言葉を生み出しているんですか?」最近になって、このように聞かれることが多くなった。そこで、なぜこうした質問をするのかを聞くと、多くの人が様々な場面で、言葉に関する課題を抱えていることが見えてくる。

 例えば、会話で言えば、仕事やプライベートにかかわらず、

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