『採るべき人 採ってはいけない人』
(奥山 典昭/著)

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 中小企業やスタートアップ企業では、一人ひとりの職責が大きく、大企業以上に逸材の獲得が必要である。一方で、「小さな会社では優秀な人材が採れない」「優秀な人材は、大企業が持って行ってしまう」という声も多い。だが、長年企業の人材採用をプロフェッショナルとして支援してきた著者からすれば、この認識は誤りだ。

 なぜなら、大企業が大量に採用しているのは「優秀な人材」ではなく「学力が高い人たち」に過ぎないからだ。それゆえ採用市場には、大企業から見過ごされがちな「本当に優秀な人」が多数存在しており、中小企業はじっくりとそうした人材にアプローチすればよいのである。また、それが「採用ミス」防止にもつながる。

 そこで本書では、米国発祥の行動分析手法「アセスメントセンター」をベースに、学力や経験に関係なく本当に優秀な人材が持つ「考える力」や「成果意識」、「対象に向き合う力」を見抜く手法をわかりやすく解説。今も毎年 2,000人以上の学生をアセスメントする著者の「人を観る目」を実践的に解き明かしている。

 人材不足に悩む中小企業の経営者や人事・採用関係者はもちろん、「人を観る目」や人材育成に興味関心が高いマネジメント層にも、多くの示唆を与えてくれる一冊だ。また、「仕事力」を科学的に明らかにする本書は、「仕事力」を高めたい人の道しるべにもなるはずだ。

著者:奥山 典昭(オクヤマ ノリアキ)
 概念化能力開発研究所株式会社 代表取締役アセスメントセンター(米国発の能力分析手法)のプロフェッショナルアセッサー。会社設立以来16年間にわたって積み上げた「人を観る技術」を駆使して、クライアント企業の組織再編や人材採用を支援する。2009年以降は、他にあまり類を見ない「アセスメントセンターを使った新卒採用アセスメント」の依頼が増え、毎年2,000名以上の大学生の「仕事力」と向き合うことになる。
 2012年に「採用アセスメントの内製化支援」の取り組みを始め、今では、連日、「応募者の本質を見抜くプロのノウハウ」をクライアント企業の経営者と若手社員に伝授する仕事に追われる。自分の中に散乱する理論を体系化して人に教えることの難しさを痛感する反面、「若い人を育成する喜び」に目覚め、卒業した「教え子」たちがプロ顔負けのアセスメントを見せてくれると、無性に嬉しくてつい涙腺が緩む今日この頃である。著書に『デキる部下だと期待したのになぜいつも裏切られるのか』(共著・ダイヤモンド社)、『間違いだらけの優秀な人材選び』(こう書房)がある。
序章 小さな会社が「生産性の高い人材」を採用するために必要な心構え
1章 面接では好印象だったのに、なぜ入社後にがっかりするのか
2章 最強の人材評価メソッドから学ぶ「生産性の高い人材」を見抜く技術
3章 人を観る目を作る「視点の絞り込み方」
4章 応募者の心の成熟を示す「対象に向き合う力」
5章 グループワークで応募者の「対象に向き合う力」を見抜く技術
6章 説明会や面接で応募者の「対象に向き合う力」を見抜く技術

要約ダイジェスト

アセスメントセンターとは

 アセスメントセンター(assessment center)とは、場所ではなく、行動分析の手法の名称だ。評価したい人たちを集め、仕事場面を想定したケーススタディ(グループ討議など)に取り組んでもらい、観察者(アセッサー)が言動を分析して仕事のやり方を推察する。

 応募者の仕事の特性を知るためには、

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