- 本書の概要
- 著者プロフィール
起業や組織変革には、様々な苦難が待ち受け、疑念や抵抗感情が組織に蔓延することがある。それゆえ、リーダーはそうした感情に先回りして対処しなければならないのだ。そこで本書では、変革を着想からゴールまでの 5ステージに分け、「スピーチ」「物語」「セレモニー」「シンボル」という 4つのツールで人々を導く方法を明らかにする。
本書ではまた、スターバックスや J.C.ペニーといった変革を迫られた大企業から、アリババやテスラモーターズなどの新興企業、そしてキング牧師や NPOまで、様々なケーススタディもまとめられている。新規事業や組織変革など、周りを巻き込み、プロジェクトを成功に導く立場にある方はぜひご一読いただきたい。多くのヒントが得られるはずだ。
著者のナンシー・デュアルテは、アル・ゴアの『不都合な真実』のプレゼン制作や、数多くのグローバル企業のコミュニケーション戦略に携わるデザイン企業 デュアルテ社の CEO。ストーリーテリングの手法を解説した TED動画は100万再生を超え、本書ではさらに、ストーリーテリングをリーダーシップに昇華させた内容となっている。
コミュニケーション専門家。シリコンバレー最大のデザイン会社、デュアルテ社CEO。著書に『ザ・プレゼンテーション:人を動かすストーリーテリングの技法』『スライドロジー:プレゼンテーション・ビジュアルの革新』『HBR Guide to Persuasive Presentations』がある。
著者:パティ・サンチェス(Patti Sanchez)
デュアルテ社 戦略サービス部門シニアヴァイスプレジデント。シスコ、エリクソン、ヒューレット・パッカード、ナイキといった企業においてコミュニケーション改革の指揮を執り、何百人ものリーダーたちに効果的で共感に満ちたコミュニケーション法を伝授してきた。
Chapter2:耳を傾ける
Chapter3:トーチベアラーのツール
Chapter4:構想ステージ―インスピレーションを得る時
Chapter5:跳躍ステージ―決断の時
Chapter6:格闘ステージ―勇気を奪う時
Chapter7:登坂ステージ―忍耐の時
Chapter8:到達ステージ―回顧の時
Chapter9:(再)構想ステージ―創造的破壊の時
Chapter10:結び―トーチベアラーの告白
要約ダイジェスト
リーダーは人々の背中を押し続け、耳を傾ける
リーダーの役割は、共感に満ちたコミュニケーションによって、チームのために道を照らすこと。すなわち、「灯火を掲げる者」(トーチベアラー)になることだ。地図のない未来に対して、多くの人は恐れを抱く。
だから、あなたと共にベンチャーを成し遂げようとしている「旅の道連れ」(トラベラー)を未来へ導くためには、1つ 1つのステップを彼らの身になって追体験し