『大前研一ビジネスジャーナル No.2』
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 日本を代表する経営コンサルタント大前研一氏が、グローバルのビジネス情報をリアルタイムに解説、明日のビジネスにどう活かすかを考えるためのビジネスジャーナルの第二弾。今号では、シリコンバレーを中心としたテクノロジー市場の変化と、消費者の多様化を背景とした日本の消費者市場の大きな変化を取り上げている。

 本シリーズの特徴は、国内/外の動向を示す豊富な調査データと共に、大前氏の鋭い分析がまとめられている点だ。例えば今号では、米国シリコンバレーで飛躍する企業群の紹介にとどまらず、日本のテクノロジー企業が太刀打ちできない状況を、第二次世界大戦における日本と米英のハード対エコシステムの戦いになぞらえて洞察している。

 また、日本の消費者市場の分析においては、少子高齢化、核家族化、消費マインドの変化といった基本データから、企業のマーケティング活動に及ぼす影響を深掘りする。なおこうした視点は、先進国で真っ先に少子高齢化を迎えた日本のみならず、今後グローバルにビジネスに展開するうえでも必ず役立つ知見である。

 大前氏は本ジャーナルで一貫して、経済が縮小し続けながら危機感を持っていない日本人に対して警鐘を鳴らしている。今必要なのは、「貧しい小さな日本に閉じ込められていたら終わりだ」というかつての日本人のようなアンビションと、世界のリアルな情報だ。変化し続ける世界の”羅針盤”として、ぜひご一読いただきたい。

著者:大前研一
 1943年、福岡県若松市(現北九州市若松区)生まれ。早稲田大学理工学部卒業。東京工業大学大学院原子核工学科で修士号、 マサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号を取得。経営コンサルティング会社マッキンゼー& カンパニー日本社長、本社ディレクター、アジア太平洋地区会長等を歴任。94年退社。96 ~ 97年スタンフォード大学客員教授。 97年にカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院公共政策学部教授に就任。 現在、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長。オーストラリアのボンド大学の評議員 (Trustee)兼教授。 また、起業家育成の第一人者として、05 年4月にビジネス・ブレークスルー大学大学院を設立、学長に就任。2010年4月にはビジネス・ブレークスルー大学が開学、学長に就任。
 02年9月に中国遼寧省および天津市の経済顧問に、また10年には重慶の経済顧問に就任。04年3月、韓国・梨花大学国際大学院名誉教授に就任。「新・国富論」、「新・大前研一レポート」等の著作で一貫して日本の改革を訴え続ける。『原発再稼働「最後の条件」』(小学館)、「洞察力の原点」(日経 BP社)、「日本復興計画」(文藝春秋)、「一生食べていける力」がつく大前家の子育て(PHP研究所)、「稼ぐ力」(小学館)、「日本の論点」(プレジデント社)など著書多数。
Interview:世界・日本で勝ち抜くビジネスのつくり方 – 新しいマーケットをどう読み解くか
Seminar 1:テクノロジーが創る新たな市場 – シリコンバレー的生態系
Seminar 2:消費者の再定義 – 多様化するコンシューマープロフィール

要約ダイジェスト

テクノロジーが創る新たな市場

シリコンバレーの生態系とは

 ハードウェアを必死に磨こうとしている今の日本企業と、新しいエコシステム(生態系)を構築しようとしているシリコンバレー。この違いは戦時中の日本と米英の違いと同じだ。第 2次世界大戦は最初はハードウェアの戦いで、日本はゼロ戦のような飛行機や、すごい軍艦を作るといった部分に注力して戦力を強化していった。

 だが、戦争が終ってから、

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