『大前研一ビジネスジャーナル No.1』
(強いグローバル戦略/脆いグローバル戦略)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 本書は日本を代表する経営コンサルタント大前研一氏が、グローバルのビジネス情報をリアルタイムに解説し、明日のビジネスにどう活かすかを考えるためのビジネスジャーナルの第一弾だ。経営者向け非公開セミナーの内容をベースに、日本企業やビジネスパーソンが「世界で戦える競争力」をどうつけるのかをテーマとして掲げる。

 本号では世界各国の経済状況とグローバル企業の戦略を俯瞰し、自社、そして日本の強いグローバル戦略を考える。現在、先進国、新興国ともにさまざまな「ジレンマ」を抱え、経済成長が鈍化しているという。日本も長期低迷から復活できるか否かの瀬戸際におり、少子高齢化は待ったなしで迫ってきている。

 それゆえ、大前氏は一貫して、いまビジネスの活動領域を国内にとどめる危険性を指摘する。海外には巨大なマーケット、そして強力な競合とその予備軍が存在する。彼らとその戦略を知らずして、今後の世界で勝ち抜いていくことはできない。これは大企業だけでなく、むしろ国内で手詰まり感のある中小企業こそ必要な視点とも言えるはずだ。

 また、本書は決して経営者だけが読むべき内容ではない。大前氏自身も若い頃から経営者目線を意識し、一年目だから、二年目だから、という考え方をしたことはないという。フィンランドでは幼稚園の頃から起業家教育を行うように、経営者の勉強には年齢は関係がないのだ。ぜひ本書を利用して視野を広げ、実践的な学びを体感していただきたい。

著者:大前研一(オオマエ ケンイチ)
 1943年、福岡県若松市(現北九州市若松区)生まれ。早稲田大学理工学部卒業。東京工業大学大学院原子核工学科で修士号、 マサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号を取得。経営コンサルティング会社マッキンゼー&カンパニー日本社長、本社ディレクター、アジア太平洋地区会長等を歴任。94年退社。96~97年スタンフォード大学客員教授。 97年にカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院公共政策学部教授に就任。現在、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長。オーストラリアのボンド大学評議員 (Trustee)兼教授。
 また、起業家育成の第一人者として、05 年4月にビジネス・ブレークスルー大学大学院を設立、学長に就任。2010年4月にはビジネス・ブレークスルー大学が開学、学長に就任。02年9月に中国遼寧省および天津市の経済顧問に、また10年には重慶の経済顧問に就任。04年3月、韓国・梨花大学国際大学院名誉教授に就任。
 著書に「新・国富論」、「新・大前研一レポート」等の著作で一貫して日本の改革を訴え続ける。『原発再稼働「最後の条件」』(小学館)、「洞察力の原点」(日経 BP社)、「日本復興計画」(文藝春秋)、「一生食べていける力」がつく大前家の子育て(PHP研究所)、「稼ぐ力」(小学館)、「日本の論点」(プレジデント社)など多数。
1.強いリーダー育成の方法論(インタビュー/大前研一):
強い経営者を目指すために今日やるべきこと
2.世界経済のジレンマ:
停滞する世界経済のアナライズから考える日本発イノベーションを生み出す戦略
3.アジア・グローバルの今:
中国・インド・台湾・韓国・ASEAN分析から導くこれからの日本とアジアのグローバルマップ

要約ダイジェスト

世界経済のジレンマ

世界経済の成長鈍化

 世界経済の成長は、先進国・新興国ともに鈍化している。特に BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ共和国)の低迷が鮮明だ。リーマンショック以降は新興国・新資源国にお金が流れたが、今になって先進国の主として株式に戻っている状況なのだ。

 ただ、先進国はお金が戻ってきてもあまり成長の機会がない。従って、

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