『未来化する社会』
(アレック・ロス/著)

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  • 著者プロフィール
  • 目次
 20年後、あなたがいま従事する産業はどのように変化しているだろうか?本書はそんな疑問に、ヒラリー・クリントンの参謀として活躍した未来学者が答えた一冊だ。ロボット・ゲノム・暗号通貨・セキュリティ・ビッグデータ・新興国市場という6つのキーワードから、あらゆる産業が劇的な変化を遂げるという未来社会を描く。

 一つ一つのキーワードを扱った本は多いが、一連のテクノロジーがどのように社会・経済全体に影響を与えるかをマクロかつフラットな視点から読み解いた本書は貴重である。世界中の要人と直接対峙してきた著者の議論には説得力があり、一見ばらばらに見える事象の底に流れる大きなトレンドと、今後生き残る国や企業が理解できるはずだ。

 また、今後劇的に変化する時代だからこそ、個人にも心構えと準備が必要だ。その意味で、本書は今後のビジネスチャンスに関して多数の示唆があることはもちろん、就職や転職、子供に与える教育を考える際にも役立つ。日本の産業についての記述も多く、まさにビジネスパーソン必読の刺激的な内容である。

 著者はオバマ政権のイノベーション担当上級顧問を経て、現在はジョンズ・ホプキンス大学の客員研究員を務める人物。オックスフォード大学”インターネット&ソサエティ・アワード”受賞、米「フォーリン・ポリシー」誌”世界の頭脳トップ100″にも選出されるなど注目を浴び、本書は米国でもベストセラーとなっている。

著者:アレック・ロス(Alec Ross)
 1971年ウェストバージニア州生まれ。2008年の大統領選オバマ陣営でテクノロジー・メディア政策を担当。第1期オバマ政権において、国務省(長官はヒラリー・クリントン)の上級顧問を務め、外交政策とイノベーションの専門家として活躍する。『Foreign Policy Magazine』が選ぶ”世界の頭脳 TOP 100″選出、オックスフォード大学のインターネット&ソサエティ・アワード受賞。現在はジョンズ・ホプキンス大学の客員研究員。

訳者:依田 光江(ヨダ ミツエ)
 お茶の水女子大学卒。外資系IT企業勤務を経て翻訳家の道へ。主な訳書にデブラ・レヴィン・ゲルマン『子どものUXデザイン―遊びと学びのデジタルエクスペリエンス』(ビー・エヌ・エヌ新社)、ジェームズ・マグレガー『中国の未来を決める急所はここだ」(ヴィレッジプックス)、メアリー&トム・ポッペンディーク『リーンソフトウェア開発と組織改革』(アスキー・メディアワークス)など。

はじめに
1. ロボットがやってくる
2. ゲノムの未来
3. 通貨・市場・信用のコード化
4. コード戦争(ウォー)時代
5. 情報化時代の原材料――データ
6. 未来の市場の地勢
終わりに この世で最もだいじな仕事

要約ダイジェスト

ロボットがやってくる

 イノベーションの先には明るい未来と危機的状況の両方がある。10億人以上を貧困から引き上げたグローバル化とイノベーションの直近の波とは違い、次の波は世界中の中流層にとってつらいものになるだろう。

 身近で働くロボットが増えるにつれ、

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