『毎日定時で帰っても給料が上がる時間のつかい方をお金のプロに聞いてみた!』
(井ノ上陽一/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 成果を上げ続けている人の中には、あまり仕事に追い立てられていないタイプがいる。著者によれば、彼ら「定時で帰っても給料が上がる人」の共通点は、「時間の本当の価値」を知っていることだ。それゆえ、彼らは時間の使い方に磨きをかけて時間あたりの仕事の密度が濃くなり、結果的に評価も上がって給料も上がる、という流れが作れる。

 そこで本書では、残業が当たり前の職場で定時に帰る仕事術を磨き、税理士として独立後も仕事時間を短縮しつつ年収アップを実現した著者が、毎日定時で帰っても給料が上がる独自の時間術を解説する。その時間術のキモは、①制限する(セイゲン)、②時間をずらす(ズラシ)、③スピードを加速させる(カソク)、という3つの行動にある。

 時間術といえば③の作業スピードのアップや業務効率化に目が向きがちだが、それはあくまで最後の手段である。それまでに①②で「時間の天引き」や「他の人と異なる時間の使い方をする」といった下準備を行っておくのがポイントであり、そうすれば、スピードアップの効果も最大化できるのだ。

 時短やリモートワークが叫ばれ、個人の時間術はますます重要となってきている。本書ではすぐに実践できる具体的なテクニックも40個以上挙げられているが、通読すれば、仕事のみならず生き方そのものも変革していくことができるはずだ。経営者や被雇用者、フリーランスなど働き方を問わず、時間管理に悩む方はぜひご一読いただきたい。

著者:井ノ上 陽一(イノウエ ヨウイチ)
 株式会社タイムコンサルティング代表取締役。税理士。1972年大阪府出身宮崎県育ち。「残業」「休日出勤」が当たり前の総務省統計局、税理士事務所、ベンチャー企業を経験しながらも、目の前の給料ではなく時間を重視し、定時に帰る時間術を身につける。その後、休みなく働くのが当たり前のフリーランスとなっても、「セイゲン・ズラシ・カソク」などさらなる時間術を駆使することで仕事とプライベートのバランスをとり、仕事の時間を短くしつつ、年収を会社員時代の2倍以上に増やすことに成功した。
 ブログを3200日以上毎日更新し、1か月60万PV以上を数えている。トライアスロンが趣味。著書に『そのまま使える 経理&会計のためのExcel入門』(日本実業出版社)、『社長! 「経理」がわからないと、あなたの会社潰れますよ! 』『ひとり社長の経理の基本』『フリーランスのための一生仕事に困らない本』(いずれもダイヤモンド社)など。
Chapter1 時間とお金、どっちが大事?
Chapter2 付け入る「スキ」を見つける時間管理術
Chapter3 定時で帰って給料を上げる方法① 時間を制限する
Chapter4 定時で帰って給料を上げる方法② 時間をずらす
Chapter5 定時で帰って給料を上げる方法③ スピードを加速させる
Chapter6 残業せずに給料が上がる人になる8つの習慣

要約ダイジェスト

時間とお金、どっちが大事?

「お金のプロ」である税理士として活動する中で、日々感じるのは「お金」のことよりもむしろ「時間の大切さ」についてだ。なぜなら、お金の問題は時間で解決できるからだ。

 お金と時間という2つの軸で考えると、「お金も時間もある」状態にたどり着くには、

続きを読むには会員登録が必要です。

© 2023 ZENBOOKS,Inc. All Rights Reserved.
要約記事は出版社または著作者から適法に許諾を取得し、作成・掲載しています。本記事の知的所有権は株式会社ゼンブックスに帰属し、本記事を無断で複製、配布、譲渡することは固く禁じます

特集