『会社が生まれ変わる「全体最適」マネジメント』
(石原 正博/著)

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 多くの企業では「経営改革や人事改革、業務改革が進まない」「経営と現場に壁がある」といった問題を抱え、解決してもまた問題が発生することを繰り返している。著者によれば、この原因が「部分最適」だ。これは、当事者が見える範囲で問題を解決してしまい、会社全体では極めて非効率な状態に陥ってしまうことだ。

 そこで本書では、経営を「全体最適」化し、組織を生まれ変わらせる「全体最適マネジメント」を解説する。組織変革コンサルタントとして、数万人のビジネスパーソンと接してきた著者は、あるとき、多くの社員が「社長や経営が何をしたいのか知らない」ことに気が付いた。この結果、解決策の実行が自己目的化し、部分最適が進んでしまうのだ。

 こうした「手段の目的化」を防ぎ、企業の最終目的である「ビジョン」と「仕組み」、「人」をつなぐことにより組織を生まれ変わらせるのが全体最適化なのである。日々、様々な組織課題に悩む経営者、トップマネジメントはもちろん、マネジャー層にもぜひご一読いただきたい。本書では事例も多く解説され、具体的な全体最適化プロセスが理解できるはずだ。

著者:石原 正博(いしはら・まさひろ)
 株式会社センターボード・代表取締役 コンサルタント。1969年東京都生まれ。1992年学習院大学法学部を卒業し、安田信託銀行(現みずほ信託銀行)入社。法人営業、企業年金制度コンサル、経営企画業務等を経験。2005年1月 スコラ・コンサルトに入社。大手企業を中心に20年間で500社を超える企業への支援を行い、経営改革のノウハウを修得。2011年独立し株式会社センターボードを設立。
第1章 「全体最適化」―あなたの会社は必要か
第2章 9割の企業が間違っていた経営改革の進め方
第3章 全体最適化は生産性を向上させる(5つの事例)
第4章 企業は「伝わるビジョン」によって生まれ変わる
第5章 6か月で変化が起きる全体最適の技術
第6章 ビジョンの実現に向けて

要約ダイジェスト

部分最適への誤った対処

 経営者が社員を指導する上で、「全体観を持って仕事をしなさい」とか「森を見てから木を見なさい」といった言葉を使うことがある。実はこの部分最適の問題は、仕事上の視点や判断だけではなく、会社の方針や仕組み、組織など経営のさまざまな要素にも起きている。

 例えば、ある会社では、目標の進捗管理、業務報告、顧客管理、

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