『サーバントであれ―奉仕して導く、リーダーの生き方』
(ロバート・K・グリーンリーフ/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 1970年代に登場した「サーバントリーダーシップ」は、変化の早い現代において重要性を増している。その出発点は、本物のリーダーとはサーバント(奉仕者)であり、人々の役に立ちたい、奉仕したいという願いが動機になるという考え方だ。本書はその提唱者であるロバート・K・グリーンリーフのいくつかの小論をまとめたものだ。

 本書では「サーバント」「教育と成熟」「リーダーシップの危機」「老後について」など、発表された時代も異なる小論が収録されているが、一読すれば、サーバントリーダーシップが単なるマネジメント手法ではなく、企業、非営利団体、大学、教会といったあらゆる組織を通じて、人生と社会をより良いものに変革するためのものだとわかるはずだ。

 もちろん、奉仕を受ける人たちの成長を願い、粉骨砕身するサーバントリーダーはすぐになれるものではなく、組織に簡単に浸透させられるものではない。だからこそ、長期にわたり組織に本質的な変化をもたらすのである。経営層はもちろん、様々な組織によりよい変化を起こしたい全ての方にとって、示唆の多い一冊となっている。

 著者はAT&Tで長年勤務し、マネジメント研究センター長として同社を退職後、応用倫理研究センター(現Greenleaf Center for Servant Leadership)を創設。生涯をかけて組織を研究し、サーバントリーダーシップの普及に努め、スティーブン・コヴィー、ピーター・センゲ、ウォーレン・ベニスなど多くの思想家やリーダー、企業に影響を与える人物。

著者:ロバート・K・グリーンリーフ(Robert K.Greenleaf)
 AT&Tでマネジメント研究、開発、教育に従事し、企業人として人生の大半を過ごした。マネジメント研究センター長を辞して同社を退職する少し前には、マサチューセッツエ科大学(MIT)スローン・スクールとハーバード・ビジオ、ススクールの客員講師も務める。さらに、ダートマス大学やバージニア大学でも教鞭を執った
 コンサルティングを行った組織は、フォード財団をはじめ、MIT、R・K・メロン財団、リリー財団、マオ、ジメント研究アメリカン財団など多数。激動の1960年代から1970年代には、大学や企業、財団、教会にコンサルティングを行う傍ら、さまざまな分野へ好奇心を広げ、独自の予備知識を得て、そうした機関を観察するようになった。
 生涯にわたって組織を研究するなかで、観察したことを「リーダーとしてのサーバント」というテーマで少しずつ小論(エッセイ)にして書くようになる。もっと思いやりのあるよりよい社会を築くために、考え、行動するきっかけをつくりたいと思ったのだった。著作に『サーバントリーダーになる』『求道者とサーバント』『サーバントリーダーシップ』(英治出版)など。1990年没。

翻訳:野津智子(ノヅ トモコ)
 翻訳家。獨協大学外国語学部フランス語学科卒。訳書に『仕事は楽しいかね?』(きこ書房)『シンクロニシティ』『チームが機能するとはどういうことか』(以上英治出版)、『グレートカンパニー 優れた経営者が数字よりも大切にしている5つの条件』(ダイヤモンド社)ほか多数。

はじめに(編集者 ラリー・スピアーズ)
第1章 サーバント
第2章 教育と成熟
第3章 リーダーシップの危機
第4章 夢を先延ばししていないか
第5章 老後について―魂が試される究極の場

要約ダイジェスト

サーバントについて

サーバントという考え方

 人を思いやり、何かに長けている人とそうでない人が奉仕し合うことが、良い社会をつくる。もし、もっと公正で思いやりがあり、人々に成長の機会を与える社会を築くことができるなら、最も効果的な方法は、献身的な個人つまり「サーバント」主導で、

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