『最高の仕事ができる幸せな職場』
(ロン・フリードマン/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 職場での生産性向上というと、時間管理や効率性の追求というイメージがある。しかし機械的な作業や繰り返しの仕事が減って複雑化している現代の職場では、従業員の「幸福感」を増大させることが、生産性や創造性、エンゲージメント(会社への愛着心)、ひいては会社の利益につながることが明らかになっているという。

 では、どうすれば従業員が幸せに働ける職場を作ることができるのか。本書では、心理学的アプローチ、すなわち社会心理学や組織行動学などの最新研究から、「失敗を奨励し隠蔽させない」「オフィスデザインや運動によって創造性を刺激する」「メールを遮断して完全に休息させる」「従業員に繋がりを実感させる」といった実践的手法を解説する。

 本書の特長は科学的根拠をもとに、圧倒的多数の効果的かつ費用をかけずに導入できる手法が紹介されている点だ。著者も「すばらしい職場を作る画一的な手法はない」と述べている通り、自社に適した職場環境をつくる方法が必ず見つかるだろう。

 著者はモチベーションを専門とする社会心理学者で、バラク・オバマのリサーチ・チームなど政治家や企業のコンサルタントとしても活躍する人物。経営者やマネージャー層、人事・総務施策の立案者はもちろん、自らの置かれた環境をより良いものに改善したいビジネスパーソンにとっても役立つ知見が詰まった一冊である。

著者:ロン・フリードマン(Ron Friedman)
 モチベーションを専門とする社会心理学者。フォーチュン500企業やオバマのリサーチ・チームを含む政治家など、幅広いジャンルのコンサルタントとして活躍

翻訳:月沢 李歌子
 翻訳家。津田塾大学英文学科卒。

はじめに─2つの献立表の物語
第1部 卓越した職場体験をデザインする
第1章 失敗を認める職場環境を作る
第2章 場所の力─オフィスデザインと思考の関係
第3章 なぜ遊ぶために金を払うべきか
第4章 カジノから学ぶ
第5章 他人の集まりをコミュニティに変える

第2部 卓越したもの へのモチベーション
第6章 強引なリーダーがチームを生産的にできない理由
第7章 お金より魅力的なもの─モチベーションについてゲームから学ぶ
第8章 人質交渉人から学ぶ─いかに説得力を高め、影響力を強め、モチベーションを与えるか
第9章 すぐれたマネジャーは自分自身に着目する

第3部 優秀な人を引きつける
第10章 他の人が見ないものを見る―面接の際に相手の真の素質を見抜く
第11章 従業員の誇りを育む
終わりに─すばらしい職場を作るための3つのカギ

要約ダイジェスト

卓越した職場体験をデザインする

 幸福な従業員は生産性や創造性にすぐれ、質の高い顧客サービスを提供することが、研究によって明らかになっている。工業生産主体の時代には、成功する職場作りは、効率性を高めることを意味し、従業員が働きながらどう感じるかは二の次だった。

 だが、今日では効率以上のことが必要だ。知性、創造性、対人スキルを活かすことができる環境が求められているのだ。そして幸福な職場を作る秘訣は、

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