『仕事の技法』
(田坂広志/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 営業、企画、広報、財務など職種や業種に応じて、仕事の進め方や、必要とされるスキルには様々なものがある。だが、どんな仕事でも、仕事は人との「対話」によって成り立っている。本書ではそんな「仕事の技法」の根幹をなす「対話の技法」、なかでも高度な「深層対話力」を解説する。

 「深層対話力」とは、相手の「言葉以外のメッセージ」を感じ取り、発信する力である。日々の生活でも、表情や仕草から相手の本音を読み取ってしまうことがあるが、一流のビジネスパーソンは、みなこうした「無言の声に耳を傾ける」「沈黙や一瞬の間から相手の心の動きを感じとる」といった「深層対話力」を身に付けているという。

 本書では、日常の職場での会話、社内・社外との交渉や商談といった具体的なシーンから、様々な角度で、コミュニケーションの神髄「深層対話力」に迫っている。一読すれば、その技法の奥深さと、「仕事力」に与える大きな影響が理解できるはずだ。

 著者の田坂広志氏は、多摩大学大学院教授、シンクタンク・ソフィアバンク代表などを務め、リーダー教育に造詣が深い人物。本書でも、商談後の「反省会」など、実践的手法も紹介しながら、著者ならではの深い仕事の思想を示している。それゆえ、日々の実務から人材育成、経営まで多くの示唆を与えてくれる一冊となっている。

著者:田坂 広志
 1951年生まれ。74年東京大学卒業。81年同大学院修了。工学博士(原子力工学)。民間企業を経て、87年米国シンクタンク・バテル記念研究所客員研究員。90年日本総合研究所の設立に参画、取締役等を歴任。2000年多摩大学大学院教授に就任、社会起業家論を開講。同年シンクタンク・ソフィアバンクを設立、代表に就任。08年世界経済フォーラム(ダボス会議)のGlobal Agenda Councilメンバーに就任。10年世界賢人会議ブダペスト・クラブの日本代表に就任。11年東日本大震災に伴い内閣官房参与に就任。13年「現実を変革する七つの知性」を学ぶ場、「田坂塾」を開塾。著書は80冊余。
第1話 すべての分野で役に立つ「仕事の技法」は「深層対話の技法」
第2話 「仕事のできる人」は必ず身につけている「相手の心を感じ取る技法」
第3話 「心配り」や「気配り」の本質は「言葉以外のメッセージ」を感じ取る力
第4話 相手の「真意」や「本音」を感じ取る「深層対話力」
第5話 「言葉以外のメッセージ」こそが相手に伝わってしまう
第6話 本を読んだだけでは掴めない「プロフェッショナルの技法」
第7話 「深層対話の技法」が身につく本の読み方
第8話 多忙な日々の中でも深層対話力を身につける「反省の習慣」
第9話 商談や交渉、会議や会合の直後に必ず行うべき「追体験」
第10話 「追体験」において求められる「視点の転換」
第11話 相手の表情、仕草、動作から感じ取る「言葉以外のメッセージ」
第12話 優れたプロフェッショナルから学ぶべき「深層対話の視点」
第13話 「一人での反省」がしばしば陥る「解釈の誤り」
第14話 究極の「深層対話力」を身につける「深夜の反省日誌」
第15話 「深夜の反省日誌」において見つめるべきは「自分の心の動き」
第16話 相手から必ず見抜かれる心の中の「操作主義」
第17話 「直後の反省会」を効果的にする「場面想定」の技法
第18話 「場面想定」の習慣で身につく最も実践的な「戦略思考」
第19話 「無意識に相手に伝えているメッセージ」に気がつく高度な「深層対話の技法」
第20話 最も成熟した「深層対話力」は「聞き届け」の技法から
第21話 すべての仕事において活用すべき「深層対話力」
第22話 「心理学」を学ぶだけでは決して身につかない「深層対話の技法」
第23話 「深層対話力」とは極めて切れ味の良い「諸刃の剣」

要約ダイジェスト

最も根幹的な「仕事の技法」とは何か?

 仕事には、様々な分野や職種がある。しかし、「仕事の技法」には、企画、営業、開発、生産、サービス、総務、経理、人事、広報…いかなる仕事であっても求められる「根幹的技法」と呼ぶべきものがある。それは、「対話の技法」だ。

 なぜなら、どの分野、どの職種、どの仕事であっても、その仕事の根幹は、商談、交渉、発表、説明、会議、会合、報告、連絡、相談など、

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